コロナ禍と半導体不足で「給湯器」が品薄に・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コロナ禍と半導体不足で「給湯器」が
品薄に・・・納品は2~3カ月先という
非常事態
公開日:2022/01/27
新型コロナの影響で、「給湯器」が全国的
に品薄に陥っている。
使用頻度が増える冬は故障も多いが、
急に壊れても買い替えられないから大変だ。
本紙記者(40代)の自宅でも今月初旬、
給湯器の調子が悪くなり、ガス会社に修理
を依頼したところ、機器の交換を勧められ
た。
20年前の製品のため“寿命”が近く、完全に
使えなくなるのは時間の問題というのだ。
予想外の出費は痛いが、真冬に突然お湯
が使えなくなっては困る。
最短で交換してもらおうと見積もりを頼ん
だところ、スタッフは申し訳なさそうに
こう話した。
「すぐに弊社で交換したいのですが、
給湯器の在庫がない。いま予約を受け付け
ても、設置が何カ月後になるか分かりませ
ん。私が担当しているだけで70人待ちと
いう状況なので・・・。中古やレンタルも
視野に、業者を片っ端からあたって探した
方が早いと思います」
言われた通り、メーカーやメンテナンス
会社、リフォーム会社など数十軒に問い
合わせても、どこも在庫ゼロ。
途方に暮れてしまった。
■五輪選手村の備品も活用
「需要が高まる冬場は書き入れ時なので
すが、在庫が底を突き、工事できない状態
が続いています。東京五輪で使った選手村
の給湯器を外して一時的に貸与する国の取
り組みも始まりましたが、約1400台しかな
い。その上、機能も限定されていて、設置
できる家庭が限られている。給湯器の盗難
も増えています」
(リフォーム会社の担当者)
品薄の背景には、新型コロナの世界的な
流行で、半導体など電子部品の供給が
滞っていることがある。
最大手メーカーのリンナイによると、
ベトナムでロックダウンが実施された昨年
7月ごろから基板の部品調達が困難になり、
減産が続いているという。
「すでに予約されている分が優先で、いま
注文を受けても納品は2~3カ月先になります。
給湯器に凍結防止機能はついていますが、
長期間使っていなかったりすると、暖かい
地域でも凍結による破損事故が起こり得るの
で、給湯器が屋外にある家庭では特に気をつ
けていただきたい。当社のHPでも凍結防止策
を案内しています」(広報部)
給湯器の耐用年数は10~15年がメドだと
いう。
急な故障で困らないためには、メーカーの
生産体制が順調な時に、計画的な交換を考え
るしかない。
【転載終了】
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の生産ラインにもライン停止の影響が報じら
れていましたね。
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