■オミクロン株を「軽症」と侮るな!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■オミクロン株を「軽症」と侮るな!
後遺症続々、治っても続く謎の咳と
喉の痛み
公開日:2022/02/10
オミクロン株が猛威を振るい、感染の
ピークが見えてこない。
8日の全国の新規感染者は10万770人に
上り、死者は1日当たりでは今年最多と
なる155人が確認された。
大阪府では新規感染者が2万人の大台を
突破してしまった。いま、懸念されて
いるのが、オミクロン株の“後遺症”だ。
症状は軽症でも、予想以上に後遺症は
重いという。
◇ ◇ ◇
「咳がなかなか治まらないですね」
都内在住の60代男性は、後遺症に
ついてこう語る。
先月25日、喉の痛みを感じ、咳が出は
じめたという。
喉の痛みと咳以外に症状はなかったが、
今月2日に陽性が判明し、それ以降、
ずっと自宅療養中だ。
「2日夜から抗ウイルス薬のモルヌピ
ラビルを5日分処方してもらい、全て
飲み切ると、喉の痛みはなくなりました。
でも、咳が止まらず、外に出ていいもの
か迷っているところです」
別の50代男性は、先月19日に倦怠感、
咽頭痛といった症状が表れ、39度弱の
発熱。
1週間ほどで症状が落ち着き、食欲も回復
したが、喉の痛みと軽い咳の症状が今も
残っているという。
「いまだに喉のイガイガが残っており、
ときおり咳き込むような状態です。乾燥
するとより咳が出やすいので、のど飴や
トローチでゴマカしています」
どうやら、オミクロン感染から回復した
人の多くが“咳”に悩まされているようだ。
ここ数日、ツイッターでも
〈コロナのあと、咳が続いてて、いったん
出始めると止まらない〉
〈咳と痰が治りません〉といった声が続々
と上がっている。
味覚障害や脱毛といった後遺症はあまり
ないようだが、咳と喉の痛みが続くケース
が多いようだ。
■後遺症が重いと「寝たきり」状態に
オミクロン株は喉や鼻でウイルスが増殖
するといわれる。
上気道での増殖速度は、デルタ株の70倍
だ。
喉の痛みや咳症状が残り続けるのは、
オミクロン株特有の後遺症なのか。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏
(内科医)はこう言う。
「オミクロン株にかかわらず、典型的な風邪
の後遺症だと考えられます。『感冒後咳嗽』
といって、熱や倦怠感が引いた後も咳が続く
ことがあるのです。ウイルスを排出すること
はないので、発熱などの症状がなければ心配
はいりません。ただ、1~2カ月続くこともあ
る。また、一度咳が出始めるとアレルギーの
ように連続して止まらなくなるケースもあり
ます。高齢者の場合、咳で胸に負担がかかり、
肋骨を骨折してしまうこともある。そうなる
前に受診することをお勧めします」
昨年3月からコロナ後遺症の専門外来を
開いている「ヒラハタクリニック」
(東京・渋谷)の平畑光一院長はこう言う。
「オミクロン感染由来と思われる後遺症を患う
方を、今年1月以降21人診てきましたが、うち
5人が週の半分は自宅で横になっている
『準寝たきり』状態です。年齢は10~40代と
若い方ばかり。酷い症状だと、指一本動かせ
ません。ドライヤーや歯ブラシですら重くて
持てない方がいます。『倦怠感』と言うと
軽く思われるかもしれませんが、実態は全く
違う。オミクロン自体の症状が軽いからと
いって、後遺症も軽いとは限りません」
やはりオミクロン株をなめていると、
後悔することになりそうだ。
【転載終了】
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先の記事と同様で、決して軽い
とはいえない変異株ですね。
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