トヨタ、ランクル納期4年でも増産しない事情・・・

Business Journal


【転載開始】


■トヨタ、ランクル納期4年でも増産

 しない事情・・・利益優先でファンを蔑ろに

 2022.02.12


 トヨタ自動車は、国内市場で

SUV「ランドクルーザー」(ランクル)

300シリーズを注文してから納車される

まで4年程度かかる場合があると

ホームページ上で公表した。

ランクルの300シリーズは昨年8月に

フルモデルチェンジして国内市場で

販売開始したが、発売前から注文が殺到、

納期が大幅に遅れている。

トヨタが、国内市場向けバックオーダー

が積み上がっているランクル300シリーズ

を本格的に増産するなどの対応していない

理由はなんなのだろうか。


 「ランドクルーザーは日本のみならず

世界各国でも大変ご好評いただいており、

ご注文いただいてからお届けするのに

多大な時間を要する見通しとなっており

ますことを、心よりお詫び申し上げます」


 トヨタは1月19日時点の情報として、

ランクル300シリーズの納期が4年程度に

なる場合があることを示すとともに、

納車遅れを謝罪した。

トヨタ系販売店などはこれまで、

ランクル300シリーズが納車まで2年以上

かかると説明していたが、トヨタが対応

していないことから注文は積み上がる一方

で、納車まで4年程度に延びた。

一部販売店によるとディーゼルエンジンの

場合は「納車まで7年程度という噂も聞く」

という。


 ランクルは初代モデルから

「どこへでも行き、生きて帰ってこられる

こと」を一貫したコンセプトとするSUV。

歴代すべてのモデルが信頼性や耐久性、

悪路走破性を重視した本格SUVモデルとし

て一定のファンがいるのは事実だが、

高額なため、購買層は限られる。

ただ、壊れにくいことや、故障しても

補修部品を安定調達できることから砂漠

などの走行環境が厳しい中東地域など、

海外市場では高い人気を保っている。


 トヨタは昨年8月、ランクルを14年ぶり

に全面改良した300シリーズを国内で

販売開始した。

新型車は新型ラダーフレームを採用する

など、一新して悪路走破性などを確保しな

がら、運転しやすく、疲れにくい走りを

実現する機能を採り入れた。

なかでもトヨタ車として初となる指紋認証

スタートスイッチを採用。

これは指紋情報が一致しなければエンジン

が始動しないセキュリティ機構。

海外市場で高値で売買されることから盗難

被害の多いランクルならではの装備といえ

る。


 ランクル300シリーズの価格は

510万~800万円と決して安くはないにも

かかわらず、発売前から注文が殺到した。

発売1カ月前にトヨタの販売店で予約注文

の受付を開始したが、2万台以上の受注を

獲得、注文の受付を一時停止したほどだ。

発売後に受注を再開したが、その後も注文

の勢いは衰えていない。


 ランクルはフレームをトヨタの本社工場

で生産し、子会社のトヨタ車体の吉原工場

が組み立てを担当する。

吉原工場は生産能力に限度があり、受注が

殺到したからといって増産するのは簡単で

はない。

加えて世界中の自動車生産工場が半導体

不足や新型コロナウイルス感染拡大に伴う

部品調達難で自動車の減産を実施している

ことも、増産する上での障害になっている

面もある。


■「転売」問題


 ただ、トヨタが国内市場向けランクルの

増産に乗り気ではないのは他にも理由が

ある。

購入する客の目的が転売目的であることが

少なくないことが透けて見えるからだ。

ランクルは中東地域をはじめ海外市場で

高い人気を保っており、なかでもSNSなど

を通じて300シリーズの情報が拡散すると

注目度が増した。

一部では国内で800万円の上級グレードが

倍近い価格で取引されているという。


 海外市場への転売が目的と見られる注文

が多いことはトヨタも把握しており、

300シリーズの予約注文を受け付ける際、

販売店が購入者に対して1年間転売しない

誓約書を提出させるケースもあったという。

しかし、効果はほとんどなかったようだ。


 さらに、トヨタが国内市場向けランクルの

増産に消極的なのは、海外市場向けのほう

が「儲かる」ことが背景にあると見られる。

自動車用鋼板やアルミニウムなど、自動車に

使用する原材料価格が上昇しており、自動車

台当たり収益を圧迫している。

国内市場では自動車の販売価格の値上げに

消費者が敏感に反応するため、値上げに対す

る抵抗感が強く、日本の自動車メーカーは

原材料価格が高騰してもモデルチェンジや

一部改良などを除いてほぼ車両販売価格を

据え置いている。


 しかし、日本の自動車メーカーも海外市場

では原材料価格の上昇や為替変動に応じて

順次、車両販売価格を見直しており、

ここ1~2年は相次いで値上げに動いてきた。

ランクルのような利益率の高いモデルなら

なおさら、価格を値上げしたランクルを海外

市場に輸出したほうがトヨタにとって儲けは

大きい。


 トヨタの販売店からは

「国内市場向けランクルを増産して海外市場

に転売されるぐらいなら、いっそ国内市場へ

の供給を絞って海外市場へ直接出荷を増や

そうと考えているのでは」との疑念を持たれ

ている。

転売目的ではないランクルの国内のファンは

蔑ろにされている。

(文=桜井遼/ジャーナリスト)


【転載終了】

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 従来でも、ランクルは海外が96%で

国内は4%程度だったと思います。


 それが300の場合、もしかしたら、

99%が海外で1%が国内なのかも知れ

ないですね。


 先行予約から半年ほど経ちますが、

まだ1台も納車された300を見たことが

ありません。

従来なら、先行予約から1.5ヶ月くらい

で納車されるんですが。


 4年以上先の納車となると、所有車が

査定ゼロの可能性もあり、フル装備

970万円(ZX)を全額支払うことにもなる

のでしょうか?

そろそろ、キャンセルも出始めている

という事ですが、そのように仕掛けて

いるとかなんとか妙な噂も?


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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