宝刀を抜け!
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【転載開始】
■宝刀を抜け! 燃油価格高騰で高まる
「トリガー条項凍結解除」の声
公開日:2022/02/10
もはや「引き金」を引くしか手はない
のかも知れない。
ガソリンをはじめとした燃料油製品の
価格高騰を抑えるために経済産業省が
1月27日から発動した補助金政策が早くも
行き詰まる形となった。
ENEOSホールディングスをはじめ石油
元売り各社に支給している補助金額が
10日にも「上限」としている1リットル
当たり5円に達することがほぼ確実に
なったためだ。次なる価格抑制策として
永田町界隈からは
「トリガー(=引き金)条項の凍結解除を
検討すべきだ」との声が強まっている。
トリガー条項は旧民主党政権時代に
2010年度の税制改正で導入された。
ガソリン価格が全国平均で3カ月連続
1リットル160円を超えた場合、ガソリン税
の本則税率(1リットル当たり28.7円)に
上乗せして徴収している税金(同25.1円)
の課税を一時的に停止する仕組みだ。
ただ直後に東日本大震災が発生。
その復興財源を確保する必要があるとして
11年に成立した震災特例法で凍結を決定
した。以降、いわば“塩漬け”状態が続いて
いる。
ウクライナ情勢の緊迫などで原油高騰が
続き、ガソリン価格の上昇に歯止めがかから
ない今こそ「この宝刀を抜け」
(自民党関係者)というわけだ。
もっともトリガー条項の凍結解除には
与党内にも反対論が少なくない。
岸田文雄首相もそのひとりだ。
今国会でも「流通の混乱、国・地方財政への
悪影響などがあり適当でない」との見解を
主張。慎重な姿勢を示した。
■法改正には時間もかかる
そりゃそうだろう。発動にはまず法改正が
必要で時間がかかる。
財務省の試算では発動されれば「国・地方合わ
せて1.6兆円規模の税収減」(幹部)だ。
オミクロン株の脅威が深刻さを増す中、大きな
痛手となる。
消費者行動も不安材料だ。仮にトリガー条項
発動が決まれば、当初は「燃料油価格が下がった
ら買おう」とまず強烈な買い控えが起こる。
その後、実際に下がった時点でガソリンスタンド
などに消費者が殺到するに違いない。
政策が奏功して適用を打ち切る際も同様だ。
「安いうちに」と買いだめ騒動が起こるのは必至
で、小売りの現場は下手をすると「修羅場とも
なりかねない」(経産省関係者)。
雪隠詰め──か。
【転載終了】
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大体、ガソリンに60%もの税金を
かけること自体、世界の非常識です。
※因みに、自動車関連は9種類の税金
がかかっているといわれています。
改めて、世界一の重税大国という
ことを認識させられますね。
これは、物言わぬ(物言えぬ?)
国民にも責任の一端はあるのかな?
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