厚労省・・・コロナで疲弊する保育士と親から非難殺到のワケ
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■厚労省が突如ぶち上げた「代替保育案」
コロナで疲弊する保育士と親から
非難殺到のワケ
公開日:2022/02/13
新型コロナウイルスの影響で、
保育所や認定こども園の休園が急増して
いる。
厚労省によると、3日時点で全面休園
している園は777カ所。
保育園が休園となり、保護者の負担が
増しているが、それは保育園やこども園
の保育士たちも同じ。
現場でコロナ対応にあたっている保育士
に話を聞いた。
「どうにか、休園せずにやっていますが、
正直、保育士たちも疲弊しています。
コロナ感染を防ぐために、その子どもの
家族構成や、どういった場所でどういった
ことをしたのかまでを事細かく記録して
います。陽性者が出たら、接触のあった
子どもとその家族への対応、そして、
それ以外の子ども、家庭への対応と、対応
すべきことが多岐に渡ります。さらに、
コロナが不安な保護者からは毎日のよう
に電話がかかってきますし、それに対し
て丁寧に説明をしなければいけません。
日々の保育以外に対応することが多すぎ
てパンクしています」
子どもが接触の可能性があることがわかり、
登園を控えるように要請された3歳と6歳に
なる子どもを育てる母親のAさん(30代)は
こう語る。
「『お子さんに接触の可能性があるので
明日は休ませてください』と、夜遅くに
連絡があったので、次の日の仕事の調整が
大変でした。営業先との打ち合わせは私で
ないと担当できないので、急遽リモートに
切り替えて対応してもらいましたが、子ど
もが横でわーわー叫ぶので、先方には苦笑
いされるわ、私も集中できないわで、まと
もに仕事なんてできませんでした」
■そもそもこの状況で保育士をどうやって
確保するのか?
疲弊する家庭やパンク寸前の保育園、
こども園が増加する中で、救済案として、
厚労省が突如発表したのが代替保育の促進
だ。
現行では、休園した園の子どもを他の施設
や公民館で預かる場合、補助単価が少なく
なるため、それを補填するのだという。
保護者が働き続きやすい環境を整えるため
に、自治体に財政支援する案が柱だが、
SNS上では次々と非難めいた声が上がって
いる。
〈保育士がただでさえ不足しているのに、
どうやって保育士を確保するのか。そもそ
も根底のところをはき違えている〉
〈国は金を出せばいいと思っているが、
現場の声をまったく聞いていない。保育士
や設備を用意するところが一番、難しい
ところでしょうが〉
〈子どもが新しい場所で生活に慣れるまで
どれぐらいかかるか全くわかってない。子育
てしたことがないからこの発言ができるんで
しょう〉
〈保育士だって、そんなリスクの高い仕事
引き受けるわけがない。保育というものを
何なのか全くわかっていない〉と、保育現場
の声を無視した厚労省の対応にあきれ果てて
いる状態だ。
■厚労省は「財源は用意した」で“やってます感”
をアピール
お金の問題より、先に解決すべきなのは、
肝心な保育施設や保育士の確保だ。
そして、それを運営するのは自治体だ。
一般的に行われる一時保育でさえ、コロナ禍
で休止している自治体が多い中、代替保育に
進んで整備する自治体は、かなり限定的だろう。
声高に「代替保育を推進します!」と叫び、
国民の耳目を集めることで"やってます感"を
アピールをすることが厚労省の狙いかもしれ
ないが、それでは根本解決には至らない。
「国が財源は用意したので、あとは自治体に
お任せします」という姿勢はあまりにも無責任
ではないだろうか。
(ジャーナリスト・中西美穂)
【転載終了】
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厚労省は、地方への圧力ではなく、
地方から情報を吸い上げる努力をし
て欲しいですね。
そうすれば、「日本の平壌大学」
などと、国際社会から揶揄されなく
なるでしょう。
東大は「官僚養成学校」から脱却
すれば揶揄されなくなりますよ。
国際社界は、東大よりもう一つの
Aランクに期待しているんですかね?
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