赤字不可避の新国立 JSC“白旗”で運営を民間にブン投げ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■赤字不可避の新国立 JSC“白旗”で運営を民間にブン投げ
2017年11月15日
野放図な計画を描いたツケだろう。
政府は14日、2020年東京五輪の
メインスタジアムとなる「新国立競技場」の
大会後の利用方法について関係閣僚会議を
開催。
競技場運営権を民間に売却する「コンセッション方式」
の導入を目指し、19年をメドに具体的な実施方式を
決定するという。
公募を行い、大会後の20年秋には運営事業者を
選定する方針を決めたのだが、多くの国民は国立の
競技場を「なぜ民間に任せるのか」と疑問を抱いて
いるに違いない。
「新国立は敷地が広く建物も大きい。最新鋭の
設備も大量に入れることになります。旧国立に比べ、
維持管理費が拡大するのは間違いありません。
スポーツイベントだけで黒字化するのはかなり
難しいとみています。そのため、コンサートや市民
スポーツ大会の開催で収益を高める必要がある。
意見やアイデアをヒアリングした上で、民間事業者に
運営をお任せすることを検討しています」
日本スポーツ振興センター(JSC)の望月禎理事は
こう説明していたが、誰がどうみても「役人じゃ、
まっとうな運営は無理」と民間にブン投げたとしか
思えない。要するに“白旗”を掲げたのだ。
だが、そもそも「国民のスポーツ振興」が目的で
1500億円もの国費が投じられたのではないのか。
建築エコノミストの森山高至氏はこう言う。
「民間に運営権を売却したら、本来の趣旨とは
外れてしまうでしょう。コンサート利用と言って
いますが、新国立は屋根がなく通気性に優れて
いるため、音が外に漏れやすい。騒音問題を巡り、
近隣との調整は難しいと思います。そんな状況で、
果たして手を挙げる企業がいるのか疑問です。
そもそもの計画がズサンだったと言うしかありません」
旧計画の「白紙撤回」から、はや2年。
“負のレガシー”にまっしぐらである。
【転載終了】
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一連のゴタゴタから予想されたことだったような・・・
民間に運営権を売却するとしても、
受け入れる企業があるか?
赤字が予想されれば、一定期間を都の予算から補填する、
瑕疵担保契約になるかも?
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