岸田首相「病床に余力」強調はゴマカシ ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■岸田首相「病床に余力」強調はゴマカシ
大阪はオミクロン死94%「重症」と診断
されず
公開日:2022/02/22
第6波の新型コロナウイルスによる
死者数は第5波をしのぐ。
そんな深刻な事態に正面から向き合わず、
岸田首相は楽観姿勢を続けている。
21日の国会でも反省どころか、
都合のいい数字を並べ立て、ゴマカシに
終始。
医療提供体制は日に日に厳しくなって
おり、さらに死者が増える危険は
高まっている。
■死者数「第5波」上回る
21日の衆院予算委員会で立憲民主の
江田憲司議員は「第5波の3カ月間に対し
て、2カ月間で上回ってしまった。総理
の受け止めは?」と質問した。
第6波(昨年12月15日~今年2月18日)の
死者数は3061人と、
第5波(昨年6月15日~9月14日)の
2766人を上回っている。
ところが、岸田首相は正面から答えない。
「新規感染者数が昨年夏と比べ、3.5~4倍
に膨れ上がっている中、医療提供体制を
しっかり用意してきた。重症者の病床数は
現在でも余力があると承知をしている」と
説明。
17日の会見でも「昨年夏と違い、重症病床
は十分に余力がある」と繰り返し言及し、
やたらに「重症病床の空き」を強調して
ばかりだ。
■軽中等症病床23都府県が危険水域
厚労省の発表をもとに作成したのが<別表>
だ。
16日時点で重症病床の使用率50%超は3府県。
全体的にまだ余力があるかのように見えるが、
「オミクロン株は肺炎などの重症化率が低く、
重症病床が空くのは当然です」と、
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏はこう
続ける。
「では、なぜ死者数が第5波を超えたのか。
第6波では、コロナは軽症でも感染した高齢者
が持病を悪化させ亡くなるケースが増え、
死者数が積み重なっています。重症病床の
余力があっても、こうした患者は救えません」
自宅療養中に亡くなるのは軽症で入院不要
と判断された患者がほとんどだ。
さらに、18日の大阪府コロナ対策本部会議で
提出された調査結果は衝撃的だ。
第6波(昨年12月17日~今年2月17日)の
府内の死者数は445人。
このうち、重症からの死亡例はわずか27人
(6%)。
94%にあたる418人は一度も「重症」とは
診断されず、軽中等症病床、宿泊施設、
自宅などで療養していた患者なのだ。
「足元の死者数を少なくするには、入院が
必要な患者に十分な治療を与える体制にする
ことです。軽症者が急変した際、すぐに治療
が受けられなければ、救える命も救えない。
そのための病床とスタッフをしっかり確保し、
いつでも受け入れられるようにするのが政府
の仕事です」(上昌広氏)
<別表>の通り、軽中等症病床の使用率は
かなり逼迫している。
福岡や大阪はほぼ満床。危険水域の50%超
は23都府県に上る。
30%を切っているのは4県しかない。
岸田首相が「重症病床」を強調し、
軽中等症病床をスルーするのは、マズい状況
にフタをしているだけ。
割を食うのは国民だ。
【転載終了】
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自宅療養の方が亡くなっているのだ
とすれば、同じことを繰り返している
という事ですが。
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