誰も止められないプーチンの野望(中)

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■誰も止められないプーチンの野望(中)

 反対押し切りウクライナ侵攻か

 公開日:2022/03/09


 ロシアのプーチン大統領が2月24日、

隣国ウクライナへの侵攻開始を発表した。

敵の北大西洋条約機構(NATO)を攻撃

するのではなく、旧ソ連の身内であり

ながらNATO入りを希望するウクライナ

に軍事力を行使し、思いとどまらせよう

というもの。

ロシア人が戦争に賛成しているかは疑問

で、プーチン氏は足をすくわれる可能性

すらある。


 国境の「軍事演習」に異変を読み

取ったバイデン米政権は、昨年末から

侵攻の恐れを国際社会に警告。

「2月16日」というXデーまで予告して

いた。

この正確さはさておき、ロシアの軍事

介入で始まった2014年からの

ウクライナ危機をめぐり、潮目が大き

く変わった日がある。

北京冬季五輪閉幕翌日の2月21日だ。


 プーチン氏はこの日、傀儡政権で

あるウクライナ東部の親ロシア派を

「国家」として承認。

8年前に侵略した隣国の一部を勝手に

独立させ、停戦合意を破るという決定

をした。

また、大統領令への署名に先立ち、

普段は非公開の安全保障会議をあえて

公開で開催。独立承認をめぐって

「いいえ、私は・・・」と同意に窮する

対外情報局(SVR)のナルイシキン

長官に対して「はっきり答えて」と

一喝し、政権幹部たちにイエスマンを

演じさせた。満足げなのはプーチン氏。


 この3日後の侵攻により、ロシアは

大規模な制裁を受けた。

経済危機と新型コロナウイルス禍の中、

今度ばかりは持ちこたえられるか分か

らない。

もしかすると、安保会議が非公開では

異論が出てまとまらなかったり、

政権幹部が辞任したりしかねず、反対論

を押し切ろうとカメラの前で「踏み絵」

を迫ったのかもしれない。


■ロシアは制裁で「孤島」に


 スラブ民族の同胞に対する「大義」なき

戦争に、当のロシア人の動揺は大きい。

政府系世論調査によると、国民の多くが

「支持」していることになっているが、

筆者のモスクワの友人に手当たり次第聞い

ても「戦争なんてしたくない」

「自分の国が恥ずかしい」とこぼしている。

現に各地では政権の弾圧にもかかわらず、

反戦デモが続いている。


 通貨ルーブルは大暴落し、外資系の

衣料品店や家具店も「制裁」として営業

停止を決定。

アイフォーンも買えなくなる。

独立系メディアは、ロシアが世界から見て

大きな「孤島」になったと指摘した。

プーチン氏はどうかというと、制裁を欧米

による「ハイブリッド戦争」の一つと捉え

ている様子。

戦争では「攻撃されれば、反撃する」のが

常で、残念ながら欧米が期待するように

矛を収める気配はなさそうだ。

(つづく)


【転載終了】

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 戦争を止めるのは、国民の反戦デモの

拡大か、軍部のクーデターしかないので

しょう。


 プーチンは、暗殺を恐れて隠れている

ようですが、家族も人質に取られること

を警戒して隠れているのでしょう。

それだけ、国内にも安全な場所がないの

かも知れないですね。


 「ハイブリッド戦争」は、消耗戦なの

かも知れないですね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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