【狂乱物価】“大幅値上げラッシュ”・・・ロシア産禁輸でガソリン230円台へ
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■【狂乱物価】
春の“大幅値上げラッシュ”が庶民を直撃!
ロシア産禁輸でガソリン230円台へ
公開日:2022/03/11
ついにバイデン米大統領がロシア産原油
などの全面禁輸に踏み切った。
ロシアへの依存度が高い欧州の全面禁輸は
無理だが、輸入は縮小する方向だ。
ロシア産の供給激減により、さらなる原油
高騰は避けられず、月内に1バレル=200ドル
を突破するとの見方も出ている。
今春、経験したことがない値上げラッシュ
が日本人の懐を直撃することになりそうだ。
◇ ◇ ◇
OPEC(石油輸出国機構)のバルキンド
事務局長は、ロシア産原油の禁輸措置に
ついて「(ロシア産の不足分を)埋め合わ
せる余剰能力は世界にはない」と懸念を
示した。
「ここ数年“脱炭素”に逆行し、需要の
先細りが見込まれる『原油関連の投資』
は抑えられてきました。今、供給サイド
にはそれほど余裕はない。しかも、米国
主導の対ロ経済制裁が招いた原油不足に
主要産油国が簡単には協力しないとみら
れています」
(経済ジャーナリストの井上学氏)
米ウォールストリート・ジャーナルは
9日、米政府がサウジアラビアとUAEの
首脳とバイデンとの電話会談を申し込ん
だが、拒否されたと報じた。
主要産油国で日量数百万バレルの増産
余力があるのは両国だけで、協力を求め
ようとしたが、門前払いを食らったのだ。
イランは核問題で制裁中。
協力を得るのは難しい。米国は親ロ政権
のベネズエラに対し、経済制裁の緩和を
チラつかせ、輸入再開の模索を始めた。
それほど、原油市場からロシア産が消え
ることは大変な事態なのだ。
■ガソリンは230円台へ
ロシア産原油の禁輸が価格に与える
インパクトは大きい。
足元のWTI原油先物価格は
1バレル=110ドル台。
2008年7月の過去最高147ドルも視野に
入るが、この先、大幅に最高値を更新
する見方がある。
エネルギー調査会社ライスタッド・
エナジーは、欧米が禁輸に踏み切れば
原油価格は200ドルに上昇するとしてい
る。
また、3月末までに原油の先物価格が
200ドルを超えると見込み、金融商品
を買う投資家も出てきた。
今月中に原油が1バレル=200ドルを
突破すると、暮らしはどうなるのかーー。
ガソリン価格は1リットル260円台
(1ドル=115円で計算)となり、政府が
補助金を最大の25円支給しても、230円
を上回る。
■目も当てられない夏の電気代
電気代は海外市況から3カ月遅れて反映
される。
4月の電気代は過去5年で最高値の見通し
だが、この夏には200ドルを織り込み、
目も当てられない請求書を見るハメにな
る。
重油などを燃料にしているクリーニング
屋や銭湯の料金も大幅値上げは必至。
燃料代が高すぎて船を出せない漁師も出て
くるだろう。
さらに、物流費やプラスチック製品など
あらゆるものが大幅にアップする。
まさに狂乱物価だ。
「このところ企業間の物価は大幅に上が
っていましたが、消費者物価は抑えられて
いました。しかし、今回の原油高は大幅で、
しかも消費者は事情をよく理解している。
コストアップの大部分が末端価格に転嫁さ
れ、消費者物価も大幅に上昇するでしょう。
政府はガソリンや灯油にとどまらず、物価
全般に対する対策を講じる必要があります」
(井上学氏)
今日から財布の紐を締めざるを得ない。
【転載終了】
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岸田政権は難しいかじ取りになり
そうですね。
思い切った経済対策をうたないと、
参議院選は思わぬ結果を招くかも?
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