首都の要塞化着々と 懸念される市街戦  の地獄絵!

田中龍作ジャーナル


【転載開始】


■【キエフ発】

 首都の要塞化着々と 懸念される市街戦

 の地獄絵

 2022年3月16日 


キャタピラーが剣のような金物を食い込むと

戦車は動けなくなる。

=15日、キエフ市内 撮影:田中龍作=


 開戦から21日目、3月16日。


 大量の義勇兵が強力な兵器を携えて駆け

付けない限り、イルピンは早晩ロシア軍の

手に落ちる。


 イルピンから南西の方角に約20㎞行けば

キエフの中心部、さらに15㎞進むと

大統領府、国会議事堂に行き着く。


 キエフが陥落すれば、世界のメディアは

「ロシア軍、ウクライナを制圧」と書き

立てるだろう。


 軍とキエフ市は首都が簡単に落ちないよ

うに、幹線道路の要塞化を着々と進めてい

る。


 定番のバリアーはコンクリートブロック

だが、鉄橋でも持って来たかのような巨大

な櫓が置かれていたりする。

交差点に路面電車が停まっているのは、

電車の車体をバリアーにするためだ。

電車に限らず、大型トラック、大型バスも

道路を塞ぐようにして停まっている。


路面電車。ロシア軍が進撃してきたら、

前方に押し出して道路を完全に塞ぐ。

=15日、キエフ市内 撮影:田中龍作=


 こうしたバリアーもロシア軍戦車の砲撃

に遭えば、簡単に破壊される。


 だが進撃を遅らせることで効果はある。

迎撃する機会ができるのだ。

幹線道路沿線にはビルが林立しており、

高い所からいくらでも戦車を撃てる。

戦車は上からの攻撃には脆い。

戦車は応戦して発砲する。

ビルつまり民家は粉々に破壊される。

火災も発生する。

市街戦の地獄絵である。


 マスコミ報道によれば、米国防総省の高官

が「ロシア軍に目立った進撃はない」と明か

したそうだ。

軍事偵察衛星から見ればそうだろう。

だが田中がイルピンの現場(地べた)で見る

限り、最前線はキエフ市側に着実に近づいて

いる。


 戦争の第2幕は間もなく上がる。


鉄橋ではない。鉄製の巨大櫓で道路を塞いで

いるのだ。=15日、キエフ市内

 撮影:田中龍作=


【転載終了】

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 嵐の前の静けさですかね。


 甚大な犠牲者が出ることを考えれば、

両国とも、協議結果の合意に期待して

いるのでしょう。


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