激震メガバンク「カネ」と「出世」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■支店長クラスは1400万円の高給
社内融資や保養所は消えた
激震メガバンク「カネ」と「出世」
民間サラリーマンに比べたら、メガバンク銀行員は
高給取りのイメージが強い。実際はどうなのか。
国税庁の「民間給与実態統計調査」(2016年分)に
よると、4870万人いるサラリーマンの平均給与は、
年収ベースで421万円(非正規社員含む)。
正社員と非正規社員別では、それぞれ、487万円、
172万円だった。
対して約10万人いるメガバンク行員は――。
たとえば、三井住友銀行。同社の有価証券報告書には、
「平均年間給与814万8000円」(平均年齢は36歳3カ月)
とある。なるほど、人もうらやむ高給である。
持ち株会社はさらに高い。
三菱UFJフィナンシャル・グループの有価証券報告書には、
平均年間給与1065・4万円(平均年齢40・7歳)と記載
されている。
さすがにエリート集団のFGだけに、文句ナシの“ドヤ顔”
給料だ。
メガバンクの30代半ばの現役行員が耳打ちする。
「ウチの場合、20代後半のヒラで年収500万~600万円。
30代前半で代理や調査役の役付きになって
800万~1000万円くらい。
確実に年収1000万円をクリアするのは30代後半。
上席調査役などになってから。
その上の支店長クラスで1400万円前後と聞いています。
メガバンクはどこもほぼ同じだと思いますよ」
これは順調に出世したケース。
過酷といわれる出世競争はさておき、字ヅラだけみれば
学生の就職人気ランキングで上位にランク付けされるのは
当然の成り行きだ。
参考までに公的資金を投入されていた15年前はどう
だったか。
三井住友銀行の有価証券報告書(2002年3月末)には、
「平均年間給与818万1000円」とある。
財務体質改善のために税金を投入されていた当時も、
今とほとんど変わらない高給だったのだ。
給料以外、社内融資や社宅など待遇面はどうか。
メガバンクなら全国の温泉地に保養所があって、
格安で泊まれそうだが……。
「社内融資制度はいまはもうありません。他行も一緒で
しょうが、住宅ローンだって優遇されることもない。実際、
ウチでローンを組むよりネットバンクの方が金利が
低かったりして、そっちで借りてる行員もいますよ。ウチは
自分のところじゃないとダメというわけではありませんから」
(前出の30代半ばの行員)
社宅や独身寮は2000年代前半に公的資金を投入
されて以降、各行が次々に減らしたという。
自前のものが減り、借り上げ社宅などに移行したのだ。
「運動場や保養所? 整理されましたよ。以前は、
夏休みといえば家族で出かけたんですがね。施設を
抱えていると写真週刊誌に“こんなに土地がある”って
空撮されたりしたので、もう残ってませんね」
(40代前半の上席代理)
福利厚生面が大幅に縮小されたのは、どこも似た
ようなもの。
社員旅行や運動会まで消えたのが実情だ。
「かつては、支店単位で土曜日の午後から出発して
温泉などで1泊旅行ということもあったけど、業績が
回復してからもなくなりました。若い世代のマインドや
カルチャーが、この手のイベントを受け付けない。
“休日出勤扱いになるんですか”みたいな話になっちゃう。
ま、全員で飲むのは忘年会がせいぜいじゃないかな」
(前出の上席代理)
ツブレる心配はなさそうだが、待遇面から明るい未来は
見えないのが実情だ。
【転載終了】
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今後、消費増税や景気後退で借り入れる顧客が
減少するでしょうから、メガバンクと言えども経営は
苦しくなるでしょう。
結局、業績が落ちたら人件費が一番負担になってきます。
私が勤務していた会社は一部上場の中堅企業でした。
最盛期には中国を合わせ6000名の従業員がいましたが、
業績が悪化したころから4回の人員削減で、1000名超いた
国内の社員は280名まで減っています。
このころから、神経を病む社員が増えてきました。
私の同僚で鬱になる人も・・・
当時、倒産を待つような状況でしたが、
東芝同様「第三者割当増資」で何とか倒産を免れた
過去があります。
そうなると、厚生会の活動もなくなり、忘年会も出席者は
管理職ばかりで、一般社員は数名だけという状況も。
会社に活気がなくなってしまうんですよね。
近頃話しに聞くと、定年を迎えた方に65歳まで働いて
もらわないと人員不足は変わらずのようです。
出入りしている業者さんも、
「昔と違い雰囲気が暗いですよ」と話していました。
社員の負担が大きいのかも?
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