ロシア軍は大混乱・・・お家芸の「情報戦」でもポカ連発

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ロシア軍は大混乱・・・お家芸の「情報戦」

 でもポカ連発でハイブリッド戦略の破綻

 を露呈

 公開日:2022/03/19


 ウクライナとの停戦協議は継続している

ものの、ロシアによる無差別攻撃は

エスカレートの一途だ。

手当たり次第の猛攻は、やはり苦戦の裏返し

なのか。

お家芸といわれてきた情報戦でもポカを

やらかし、ハイブリッド戦略の破綻を露呈し

始めている。


 〈ウクライナ首相を装った人物が今日、私

と話そうと試みた。誤解を与えるような質問

がいくつかあり、疑念が生じたので電話を

切った〉


 18日、こうツイートしたのは英国の

ウォレス国防相だ。

在英ウクライナ大使館の補佐官を名乗る人物

から英政府に届いたメールが国防省に転送

され、ビデオ会議をセット。

ウォレス国防相は、シュミハリ首相になりす

ました人物から、英国が黒海に軍艦を派遣

するかどうかなどを質問され、不審に思って

10分ほどで打ち切ったという。

ロシアの関与を疑い、直ちに調査を指示。

なんとパテル内相も同様の被害を受けていた

という。


 フェイスブック(FB)ではゼレンスキー

大統領がウクライナ兵や市民に投降を呼びか

ける“フェイク動画”が拡散する騒動があった。

AIで本物のようにみせかける

「ディープフェイク」が使われ、サイバー

攻撃を受けたとみられるウクライナのテレビ

局サイトなどから広がったようだ。

FBを運営するメタ社がディープフェイク共有

を禁じる利用規約に基づき、削除した。


 ロシア発とみられる

「偽電話」も「フェイク動画」も、簡単に

見破られている状況だ。


■動きが鈍い上に後出し


 正規戦、非正規戦、サイバー戦、情報戦など

を組み合わせたハイブリッド戦争はロシアの

得意技といわれてきた。

2014年のクリミア併合はこの戦略が奏功。

それほど血を流すことなくコトを運んだが、

いまやロシアの情報戦は子どもだまし、

実戦は凄惨を極めている。


 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は

こう言う。

「偽情報流布やハッキングによるインフラ破壊

などで社会不安をあおり、混乱に陥れ、世論を

誘導する。それが情報戦の目的で、通常は実戦

前から仕掛けるものです。2008年にジョージア

で発生した南オセチア紛争やクリミア併合では

効果的に機能した。セオリー通りであれば、

ウクライナ国境にロシア軍を張り付け始めた

昨秋あたりから強力に展開するものですが、

今回は動きが鈍い上に後出し。内部統制が取れ

ておらず、苦戦に焦った組織がバラバラに動い

ているからではないか」


 プーチン大統領の古巣KGB(国家保安委員会)

の後身組織FSB(連邦保安局)の職員は内部告発

で「主要部隊からの連絡が途絶えた」などとブチ

まけていた。

ロシア軍を鼓舞するため前線に赴いた将官級が

4人死亡したとも伝えられている。

死亡したのは、ウクライナ側に通信が傍受され

ていたのが原因ともされている。潮時だ。


【転載終了】

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 ロシアが得意とする戦略を相手方に

やられているという感じですが、国民

の不安(疑念)を逸らすためにもプーチン

が演説をしたというところですかね。


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