4.4に迫る国債20億ドル償還期限とプーチン政権崩壊の足音

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ロシアは戦費と制裁で火の車・・・

 4.4に迫る国債20億ドル償還期限

 とプーチン政権崩壊の足音

 公開日:2022/04/01


 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻

から5週間。和平交渉は再開されたが、

一向に出口は見えない。

膨大な戦費と経済制裁によって、

プーチン大統領は追い詰められている。

これまで、何とか国債のデフォルト

(債務不履行)を回避してきたが、

4月早々、巨額の返済期限がやってくる。

ロシアがデフォルトに陥れば、何が起き

るのか。


  ◇  ◇  ◇


 ロシア財務省は3月29日、4月4日に

償還期限を迎える20億ドル(2440億円)

のドル建て国債について、期限前に

ルーブルで買い戻すと発表した。


 経済制裁以降、3月16日、21日、28日

と3回、利払い期限を迎え、ロシアは

計2億8500万ドル(347億円)をドルで

支払ってきた。

31日が期限の4億4700万ドル(545億円)

についても、ドルでの利払いが可能と

みられている。


■戦費と制裁で火の車


 しかし、4日の20億ドルは、制裁後初め

て元本の償還を迎え、金額はこれまでとは

ケタ違い。

苦肉の策でルーブルでの買い戻しを

打ち出したが、応じる債権者はほとんど

いないはずだ。


 ロシア中央銀行が保有する6300億ドル

(77兆円)の外貨準備高は制裁により

約6割が使えない。

ロシアの1日あたりの戦費は3兆750億円に

上るとの試算もある。

ロシアの懐が火の車なのは間違いない。


■政権内でも認識「戦争が経済を破滅さ

 せる」


 4日の期限にロシアが耳を揃えてドル建て

で支払えなければ、いよいよデフォルトで

ある(確定は猶予期間の30日後)。

ロシアは文字通り破綻国家となる。


 もし、デフォルトに直面すれば、

プーチン大統領はどう出るのか。


 軍事ジャーナリストの世良光弘氏が言う。

「ドル建て国債について、ルーブルでの買い

戻しを提示したのに、西側は応じなかったと

批判を強めるでしょう。その上で、軍事的に

攻勢に出る恐れがあります。ロシアの懐事情

はかなり厳しく、兵器も尽きている。はたし

て、いつまで戦争を続けられるか。戦況打開

のために、プーチン大統領が生物・化学兵器

の使用に踏み切る可能性は捨てきれません。

その場合、一部のロシア軍が撤退を開始した

キエフ周辺などがターゲットになるでしょう」


 現実にデフォルトが起きれば、

プーチン大統領の求心力も怪しくなる。

23日付の英紙タイムズ(電子版)は

「戦争が続けばFSB(ロシア連邦保安局)が

クーデターを起こすリスクが高まっていく」

との内部告発情報を報じた。

「FSB将校は戦争が経済を破滅させることを

知っている」と指摘している。


 「ウクライナ侵攻により、デフォルトを

招いたプーチン大統領が、それでも戦争を

継続する姿勢を断固、崩さない場合、政権

内部からクーデターの動きが起きてもおか

しくありません。デフォルトがそのきっか

けになる可能性は十分にあります」

(世良光弘氏)


 プーチン政権を支える新興財閥

「オリガルヒ」の一部でも戦争継続に不満

が募っており、打倒プーチンに立ち上がる

可能性もある。

4月4日に何が起きるのか。


【転載終了】

**********************


 デフォルトを切っ掛けにクーデター

が起こる可能性は?


 FSBとオリガルヒ、エリート議員が

手を組む可能性は?


 戦死者や脱走、自傷離脱者が増えて

くる軍が追随する可能性は?


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000