制裁強まるロシアに戦争資金枯渇を阻む“奥の手”が

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■制裁強まるロシアに戦争資金枯渇

 を阻む“奥の手”が デフォルト危機

 もルーブル安定のナゼ

 公開日:2022/04/09


 「戦争財源の枯渇」(サキ米大統領報道官)

に追い込めるのか──。

「事実上のデフォルト」「追加制裁の強化」

とロシアは窮地に追い詰められつつあるよう

に見えるが、意外にしぶとく持ちこたえる

可能性がある。

豊富な資源をバックに、プーチン大統領は

「奥の手」を使い、強まる制裁をかわそう

としている。


 ◇  ◇  ◇


 ロシア軍によるウクライナ住民への残虐

行為が明らかになり、西側各国は、ロシア

最大手銀行の資産凍結や石炭禁輸など追加

制裁に乗り出した。


 4日期限のドル建て国債について、金融

機関にドル払いを拒まれ、ロシアはルーブル

で支払った。

30日間の猶予期間後にデフォルトと認定

される公算は大きい。


 しかし、通貨ルーブルはビクともしない。

ウクライナ侵攻後、ルーブル相場は、

1ドル=150ルーブルまで下落していたが、

3月末に90ルーブルに上昇し、

現在は80ルーブル前後で取引されている。

侵攻前の水準に戻り、安定している。

「ルーブル買い」が堅調ということだ。


 EUはロシアが要求している天然ガスの

ルーブル払いを拒否しているが、スロバキア

やハンガリーは応じる意向を示している。

また、外国のガス購入企業が振り込んだ外貨

をロシアの銀行がルーブルに替えてガス会社

に支払う“抜け道”があり、事実上の外貨払い

は可能だ。

その外貨でルーブルが買われ、ルーブルの

安定につながっている。


■「金・資源本位制」で大国フル回転

 

 もう一つ、ルーブルを支えているのが「金」

だ。

ロシア中央銀行は3月28日以降、

金を1グラム5000ルーブルの固定価格で銀行

から購入。6月30日まで続けるという。


 「ロシアという国の信用によってお金の

価値が決まる通貨管理制度では、ルーブル

はジリ貧です。ロシア中銀が金を買ってい

るのは、ルーブルと金を結びつけ、ルーブ

ルの信用を金で担保する“金本位制”を実行

しているのです。3月末以降のルーブル高

はこの影響が大きい。2014年のクリミア

併合以降、ロシアは金の保有を増やしてき

ました。海外にある金の一部は凍結されて

いる可能性がありますが、何より、世界3位

の金産出国です。掘れば金の保有量は増え

ます。当面、ルーブルを担保する金は準備

できるとみられます」

(金融ジャーナリストの森岡英樹氏)


 ルーブルの信用担保は金にとどまらない

可能性がある。


 「今のプーチン大統領は、できることは何

でもするはずです。金以外にも、天然ガスや

原油をルーブルに結び付けることも検討して

いる可能性があります。資源大国だからでき

る業です」(森岡英樹氏)


 ロシアのペスコフ大統領報道官は6日、

事実上のデフォルトについて、

「債務履行に必要な原資は豊富にある」と

意味深なコメント。

「原資」には、金に加え、天然ガスや原油な

ども含まれているのかもしれない。

プーチン大統領の次の一手は何か。


【転載終了】

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 侵略戦争に対し、世界が一枚岩では

ないことが、このようなルーブルを

支えているのでしょう。


 しかし、制裁を受けているルーブル

より弱い「円」てなんでしょう?


 政治力の弱さなのか?

経済界の弱さが信用ないのか?


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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