ウクライナ精鋭部隊「アゾフ大隊」の実力とは

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ウクライナ精鋭部隊「アゾフ大隊」の

 実力とは

 東部陥落狙うロシア軍の最終攻勢に抵抗

 公開日:2022/04/12


 ロシアのプーチン大統領は、5月9日の

“対独戦勝記念日”までには、なにがなん

でもウクライナ東部の2州を完全制圧す

るつもりだ。

5月9日は、ロシアが国を挙げて祝う

記念日である。

これから1カ月、凄まじい戦闘が行われ

るのは間違いない。

どこまでウクライナ軍が持ちこたえられ

るのか、カギとなるのが、ウクライナの

精鋭部隊「アゾフ大隊」だとみられてい

る。


 ◇  ◇  ◇


 米シンクタンク「戦争研究所」は、

ロシア軍が近くウクライナ東部2州の

ドネツィクとルハンシクで大規模攻撃を

実施する可能性があるとしている。


 その一端なのか、ロシア軍は8日、

ドネツィク州のクラマトルスク駅を

ミサイルで砲撃。

子ども5人を含む52人の民間人が犠牲に

なった。

今後も、東部陥落のために攻撃を激化さ

せる可能性が高い。


 そんなロシア軍と対峙するのが、

ウクライナの精鋭部隊「アゾフ大隊」

だ。

現在、東部ルハンシク州はロシア軍に

90%の領土を支配されてしまったが、

ドネツィク州は50%にとどまっている。

アゾフ大隊の抵抗が功を奏しているとい

う。


 南東部の港湾都市・マリウポリに拠点

を置くアゾフ大隊は、もともと国内から

集まった義勇軍である。

2014年に国家親衛隊として認められ、

現在は内務省直属の組織だ。


 ネオナチ思想の持ち主が結成したらし

く、ロシア側の批判の対象になったこと

もあった。

マリウポリの劇場が爆撃に遭った際、

ロシア側は「アゾフ大隊が爆撃した」と

主張している。


■東部でもロシア軍相手に反撃開始か


 ウクライナ東部攻防のカギとなる

「アゾフ大隊」とは、いったいどんな

組織なのか。


 ロシアによるクリミア併合があった

14年、マリウポリ郊外でアゾフ大隊の

兵士に話を聞いたジャーナリストの

田中龍作氏はこう言う。


 「彼らはいわゆる民兵集団で、主に

白兵戦を担っているようです。話を聞く

と皆、『国を愛している』『敵と戦って

死ねば天国に行ける』と言っていました。

当時は、大半の兵士に戦闘経験がなく、

銃撃訓練もどこか“へっぴり腰”でした。

でも、この8年間で多くの経験を積んだの

は間違いない。愛国心が強いだけに士気

も高いでしょうから、ロシア軍相手に

簡単に引くことはないでしょう」


 アゾフ大隊はこの8年間、東部2州で

親ロ派側と戦闘を繰り広げ、名を上げて

きた。

国家警備隊としても機能しているという。


 今後、戦況はどうなっていくのか。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう

言う。

「5月9日までにロシア国民を納得させられ

るだけの結果を残せなければ、『いったい

何のための戦争だったのか』と世論が沸騰

し、プーチン政権は吹っ飛びかねません。

東部を中心に総攻撃をかけてくるでしょう。

一方、ウクライナ側も徹底抗戦が予想され

ます。NATO陣営から戦車や地対空ミサイ

ルといった大型兵器の提供を受けており、

簡単に折れることはない。しばらくは泥沼

状態が続くとみられます」


 西側諸国から武器の供与を受けたウクラ

イナ軍がキーウからロシア軍を一掃したよ

うに、東部でも反撃が始まるのかもしれな

い。


【転載終了】

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 日本の連休明けまでにはかなりの

激戦になりそうですが、ここで制圧

できなかったらロシアにとって戦況

がかなり不利になりそうですね。


 ロシア側の戦死者も増え、国内か

ら戦争反対の気運が高まるような気

もします。


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