【キーウ発】「村人は頭部を切断されていた」
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■【キーウ発】「村人は頭部を切断されていた」
2022年4月15日
ロシア兵の首つり人形が風に揺れていた。
憎しみを象徴しているようだった。
=13日、モシュヌ村 撮影:田中龍作=
開戦から49日目、4月15日。
キーウ北西近郊のモシュヌ村
(開戦前の人口約200人)は森に囲まれた
静かな別荘地だ。
キーウまでの直線距離は25㎞。
ロシア軍が誇る自走砲「2S19」の射程距離
(29㎞)に入る。
ノドから手が出るほどモシュヌ村がほしい
ロシア軍。
首都を落とされないために何としても守りた
いウクライナ軍。
村をめぐる攻防は熾烈を極めた。
どちらかが村を取っても翌日は押し返された。
村を捜索するウクライナ軍。
=13日、モシュヌ村 撮影:田中龍作=
家屋はことごとく破壊されていた。
住民の死者は15~20人と見られている。
飼い主をなくした犬の遠吠えが人気のない
村に響く。
村の入り口にはロシア兵の首つり人形が
木に吊るされていて、風に揺れていた。
村は今なお立ち入り禁止区域だ。
他の激戦地には住民が戻り始め、生活の音
が聞こえてくるようになったが、
モシュヌ村はゴーストタウンのままである。
田中は例外として立ち入りを許されたが、
「写真公開は2日後」とする縛りがかかった。
『画像掲載は控えました』
豚と見られる家畜の頭部。首を切断されて
いた村人の家の前に置かれていた。
=13日、モシュヌ村 撮影:田中龍作=
生存者はいないか、不発弾は残っていな
いか。
ウクライナ軍は一戸一戸を調べて歩いた。
破壊の惨状は他の激戦地と同様だが、
ある家の前に差し掛かると、切断された豚
の頭部が無造作に置かれていた。
家の中に立ち入ることはできないが、
血塗られた部屋が垣間見えた。
同行した軍の兵士によれば、つい数日前、
この家で頭部を切断された遺体を見つけた。
遺体の傍らには血だらけの刀があったとい
う。
ナイフではない。
遺体は4日前に発見したという。
この家ではシッポを切られた猫の死体も
見つかっている。
猟奇的とさえ言える残虐さだ。
解放された地域で次々と明らかになる
ロシア軍の蛮行。
立証されれば人道に反する罪で
ICC・国際刑事裁判所に訴追されるだろう。
法廷がいくつあっても足りない。
あまりに大がかりな人道犯罪である。
飛び散った血が部屋の壁にべっとりと付着
していた。
=13日、モシュヌ村 撮影:田中龍作=
【転載終了】
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戦争が起こさせる蛮行か?
それとも、ロシアという国の本質
なのか?
いずれにしろ国際法廷で裁かな
ければならないと思えますね。
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