崩れた「黒田防御線」・・・ 円安に苦しむ日本

THE Korea Economic Daily


【転載開始】


■【社説】崩れた「黒田防御線」・・・円安に

 苦しむ日本

 4/20


 長い間、経済と産業構造調整にそっぽを向い

た日本経済が「円安ショック」で苦しんでいる。

日本経済は通常、円安が進んでいる時期には、

輸出企業の業績好調を追い風に景気回復を

図ってきたが、今回は、このような経路が全く

効いていないという分析だ。

円の購買力減少とともに輸入物価が急騰した

ため、日本社会では「日本が貧しくなった」

という認識まで広がっている。


 円は、すでに阻止すべき「黒田ライン」と

言われる1ドル=125円を突破し、126円台に

下がっている。

日本銀行(BOJ)の黒田東彦総裁は、2015年、

円が125円近くに急落すると、

「円安はこれ以上進展しない」と発言し、

さらなる下落を阻止した。

その後、ドル当たり125円は日本銀行の最終

為替防御線とされてきた。


 「日本の製造業史上初めて円安リスクが発生

した」という橋本英二日本鉄鋼連盟会長の言葉

は、日本が直面している状況を物語っている。

相当数の日本企業が関税障壁などを避けて海外

に生産基地を移したため、円安による輸出増大

効果は大きく減少した。

ユニクロの親会社ファーストリテイリングの

柳井正会長も「円安のメリットは全くない。

日本全体で見れば短所だけ」と述べ、

「悪い円安論」に加わった。


 米中央銀行(Fed)のビックステップの動き

にもかかわらず、金融緩和を固守している日本

は、進退両難に陥った。

「悪い円安」を防ぐため金利を引き上げようと

すると、財政破綻を招きかねないからだ。

日本の国債残高は昨年末、1000兆円を超え、

国内総生産(GDP)比国家負債比率が256%に

達する。

このため金利を1-2%引き上げただけでも、

元利金の返済負担が雪だるま式に増える。


 円安と輸入物価の高騰は、日本国民の苦痛に

転じている。

構造調整を通じた経済体質改善にはそっぽを

向いたまま、マイナス金利を通じて円安を

長期間放置したアベノミクスの後遺症だ。

安倍晋三内閣は、攻撃的な財政通貨膨張政策を

駆使し、その中心に円安があった。

円安のおかげで自動的に利益が増えた日本企業

は、新技術開発やデジタル転換を疎かにした。

その結果、トヨタ自動車が世界トップ企業の

命脈を維持しているだけで、ソニー、

パナソニックなどは以前の地位を取り戻すこと

ができずにいる。


 為替高と成長率の停滞は、日本だけの現象で

はない。

韓国も似たような状況に置かれている。

成長率は下がり、物価は上がるだろうという

暗い予測が相次いでいる。

身動きが取れずにいる日本経済は、

経済構造改革、産業構造調整、企業体質改善

を先送りすれば、後でどんな代価を支払うこと

になるかを示している。


【転載終了】

***********************


 2018年の時点で海外から「アベノミクス」

は失敗だと指摘された時点で修正すれば、

こんなにも落ち込むことはなかったでしょう。


 8年間も無能安倍政権を継続させた支持者

の責任ですね。

そして、アジア開発銀行総裁にまで登り詰め

た黒田氏は、安倍と組んで円安誘導したこと

で晩年を汚す結果になってしまいました。


0コメント

  • 1000 / 1000