ロシアが直面する100年ぶり国家破産の危機
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■マリウポリで計画の戦勝パレード直前・・・
ロシアが直面する100年ぶり国家破産の危機
公開日:2022/04/24
来月9日の対独戦勝記念日に向け、
ウクライナ東部の制圧に注力している
ロシア。
記念日には国内でパレードを行うほか、
ウクライナ南東部の要衝マリウポリで
パレードの一環として住民を練り歩か
せる計画も浮上している。
ただ、メモリアルデーを“無事に”迎え
られるかは疑問だ。
主要金融機関が加盟する国際スワップ・
デリバティブ協会(ISDA)は20日、
今月4日満期のドル建てロシア国債を巡り
「潜在的なデフォルト(債務不履行)」
と認定。ロシアが元本と利子をドルでは
なく自国通貨のルーブルで埋め合わせ、
ドル払いの約束を反故にしたからだ。
「今月上旬には、大手格付け会社が
ロシアを『部分的デフォルト』と認定し
ていました。来月4日までの支払い猶予
期間中にドルで払えなければ、契約違反
で正式にデフォルトとなる見通しです。
期限までに支払えば、デフォルトを回避
できる可能性はありますが、そもそも
ドルで支払いたくても、経済制裁を受け
ているので支払えないでしょう」
(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
■「鎖国経済」でますます弱体化
ロシアがドル建ての支払いを迫られて
いるのは、国債2本の元本・利子の
計6億4920万ドル(約830億円)。
ロシアの外貨準備高6065億ドル
(今月1日時点)のうちドルの比率は
約1割だ。
数字上は約600億ドルを保有しているが、
外貨準備は通貨ごとに各国の中央銀行に
預けられている。
ロシア中央銀行は欧米から資産凍結され
ているため、ドルで支払う術がないに
等しい。
「主要格付け各社は、ロシア債の格付
け評価を取りやめています。海外投資家
向けの債券発行の窓口が閉まっている
状態なので、ロシアは海外から資金を
調達できない。中国やインドなどが制裁
の抜け穴になっているとの指摘もありま
すが、そうした親密国がロシアから石油
や天然ガス、金を買うことはあっても、
ロシア国内に投資を続けるかは疑問です。
事実上、国際金融市場から締め出された
ロシアは『鎖国経済』にならざるを得な
い。来月4日のデフォルトはある意味
『既定路線』であり、ロシア経済はます
ます弱体化していくでしょう」
(小林佳樹氏)
ロシアの外貨建てのデフォルトは、
ロシア革命で帝政が崩壊した1917年以来、
ほぼ100年ぶり。
ロシアのシルアノフ財務相は西側が国債
をデフォルトに追い込もうとすれば法的
措置を取るとの考えを示しているが、
戦勝記念日の直前に“国家破産”となれば、
何とも皮肉な話だ。
【転載終了】
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国民が何も知ることが出来ない環境
だと、国の危機も知らないでいること
になります。
残念ですが、今の日本も似たような
国だと思います。
まあ、どの国も重要なことは国民に
知らされないのが常ですね。
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