5.9「対ウクライナ宣戦布告」へ同盟5カ国の巻き込みを画策
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■焦るプーチン大統領・・・
5.9「対ウクライナ宣戦布告」へ同盟5カ国
の巻き込みを画策
公開日:2022/04/26
ロシアのプーチン大統領が侵攻の節目と
する「5.9対独戦勝記念日」まで2週間を
切った。
ウクライナの首都キーウ攻略を断念し、
東部・南東部戦線に戦力を集中させるも、
期待通りの戦果を上げられていない。
ウクライナに正面切って「宣戦布告」を
する可能性が浮上する中、
プーチン大統領は同盟国の参戦に向けた
圧力を強めているという。
◇ ◇ ◇
プーチン大統領はすでに南東部の要衝
マリウポリの「制圧」を宣言。
親ロ派に牛耳られたマリウポリ市は戦勝
記念日に向けた準備を着々と進めている。
ロシア傀儡の副市長は軍事パレードに
ついて、「もちろんある。最も重要で
愛国的なイベントになる」と話していた。
電撃訪問を視野に入れるプーチン大統領
を大々的に迎え入れるためか。
一方のウクライナ側は徹底抗戦の構え
を崩していない。
最後のとりでとなっているアゾフスタリ
製鉄所では、広大な地下シェルターに
ウクライナ兵2000人が立てこもり、
民間人1000人が取り残されている。
ウクライナ国家安全保障・国防会議の
ダニロフ書記によると、ヘリコプターを
利用した武器供給に成功し、
「大きな危険を冒して夜間に向かった。
要望を尋ねると兵器が欲しいと言われた」
という。
ロシアの投降呼びかけには頑として応じ
ない姿勢を鮮明にしている。
そうした中、英紙フィナンシャル・
タイムズ電子版(24日配信)は
プーチン大統領に近い関係者3人の証言
を基に、
〈プーチン大統領はウクライナとの戦争
を終わらせるための外交努力に興味を
失い、できるだけ多くの領土を奪取する
ことに執着しているようだ〉と報道。
それゆえ、
〈プーチン大統領はゼレンスキー大統領
との会談を「全力で」避けている〉とも
伝えている。
5.9はナチスドイツに対する旧ソ連の
勝利を祝う愛国デー。
プーチン大統領は住民保護を大義名分と
した「特別軍事作戦」を打ち捨て、
ゼレンスキー大統領率いる“ネオナチ政権”
を打倒するとの名目で「宣戦布告」する
可能性が浮上している。
もっとも、軍事侵攻の呼称を変えたところ
で、作戦成功の見通しは立たない。
■また偽旗作戦で集団的自衛権を行使か
筑波学院大教授の中村逸郎氏(ロシア
政治)はこう言う。
「戦局を変えるために何が必要か。プー
チン大統領は同盟国を巻き込みたいとの
思いを強くしているとみています。具体
的には、ロシアが盟主の軍事同盟『CSTO』
(集団安全保障条約)の締結国です。ここ
を動かせば、満を持してウクライナに宣戦
布告できる。集団安全保障の名の下に、
集団的自衛権の行使にこぎつけるため、策
をめぐらしているのではないか」
旧ソ連に組み込まれていた東欧諸国で
構成されるCSTOは、1992年に設立。
ロシアのほか、アルメニア、ベラルーシ、
カザフスタン、キルギス、タジキスタン
の6カ国が加盟し、平和維持部隊も抱える。
10年にキルギスで民族間の大規模衝突が
起きた際には軍用ヘリコプターの提供など
で支援した。
「第2次大戦後の49年に立ち上げられた
NATO(北大西洋条約機構)に対抗し、
55年に設立されたワルシャワ条約機構は
ソ連崩壊後に解体。いわば小さく生まれ
変わったのがCSTOです」(中村逸郎氏)
ただ、盟友と呼ばれ、ウクライナ侵攻の
足場を提供しているベラルーシのルカシェ
ンコ大統領ですら参戦に二の足を踏んでい
る。
大々的な偽旗作戦の展開で同盟国に有無を
言わせない状況をこしらえ、この戦争は
深みにハマっていくのか。
【転載終了】
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ロシアの敗戦が決定的になった場合、
ロシア国内でプーチンが辞任となれば、
東ヨーロッパでベラルーシだけがNATO
に囲まれ孤立してしまう可能性がある
からでしょうね。
ウクライナはロシアが完全支配しな
い限り、EU寄りなのは変わらないです
から。
ただ、軍事同盟『CSTO』(集団安全
保障条約)はロシアの支援要請を拒否
しているとの情報もあります。
多分、西側の経済制裁を恐れているので
しょう。
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