独り勝ちの中国で始まった不吉な異変
ベテラン証券マンが教える株のカラクリ
【転載開始】
■「BRICs」誕生から20年 独り勝ちの
中国で始まった不吉な異変
公開日:2022/05/01
「BRICs」という言葉を覚えている
だろうか。
世界経済を牽引し、近い将来有望な
投資市場になるであろうブラジル、
ロシア、インド、中国の新興4カ国の
頭文字をとった言葉だ。
2001年、米投資銀行
「ゴールドマン・サックス」のエコノ
ミスト、ジム・オニール氏が提唱した
「投資テーマ」である。
さて「BRICs」誕生から20年間──。
予想されていたことではあるが、
「中国の独り勝ち」が想定以上に際立って
いる。
国際通貨基金(IMF)のデータによれば、
GDPで見たBRICsのなかの中国経済の
割合は、ナント2000年の46%から21年
の73%へと急上昇。
インドは13%にとどまり、ブラジルと
ロシアはいずれも7%に低迷だ。
過去20年で、中国には製造業やIT産業
中心に世界をリードする有力企業が多数
出現している。
一方、資源に依存し構造改革を進められ
なかったロシアやブラジルでは、
これといった有力企業が育たなかった。
ちなみに、21年末の世界の時価総額
トップ50社に、中国企業は5社も入って
いるが、インド、ロシア、ブラジルは
ゼロである。
方法論はともかく、中国の高い
経済成長と市場開放策の成果だが、
こうなると、世界の機関投資家も中国経済
・中国企業を無視はできない。
外国人による中国への証券投資は拡大の
一途だった。
主要な新興市場ファンドでは、中国・
香港株の組み入れ比率が、08年の10%
から近年では40%近くまで高まっている。
しかし、ここにきて、異変が起きている。
中国から投資マネーが逃げ出し始めている
のだ。
22年1~3月の外国人投資家の株式・債券
の売越額は384億元(約7400億円)となり、
15年のチャイナ・ショックや20年の
コロナ感染発生・拡大時を上回り、
過去最大の金額となった。
中国政府の大手IT企業規制に加え、
ウクライナに軍事侵攻したロシアの証券・
通貨が暴落した連想から、やはり強権的
な政治・外交姿勢をとる中国への投資を
見直す動きが広がり始めているのだ。
中国市場が大きく動揺するようになると、
その影響はロシアの比ではない。
世界の投資市場が大打撃を受ける。
日本の個人投資家も備えが必要だ。
(丸)
【転載終了】
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中国のコロナ対策の失敗も大きく
関係してきているのかも知れないで
すね。
中国の集団指導体制から習近平の
独裁に移行し、習近平以外決定権を
持たない党を国民が信用しないよう
になってきて来ているのでしょう?
また、ロシアの侵略行為に毅然と
した姿勢もなく、密かに石油、ガス
の輸入量を増やしてきていることも
不信感を持たれたのでしょう。
インドも然り。
今後、台湾への侵攻も考えられる
ことから外資が中国を信用しない
雰囲気ができているのかも。
共産圏の独裁体質に対する不信感
がロシアのウクライナ侵攻で大きく
なってきているのかも?
日本も、中国から撤退するのは、
早い方がいいでしょうね。
前に、海外資本が中国から撤退した
時に、日本だけが取り残された苦い
経験がありますからね。
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