エルサレム問題 地位変更は無効 国連総会で決議を採択・・・

NHK NEWS WEB


【転載開始】


■エルサレム問題 地位変更は無効 国連総会で決議を採択


 アメリカのトランプ大統領が中東の

エルサレムをイスラエルの首都と認めた

ことを受けて、国連総会で緊急の会合が

開かれ、エルサレムの地位の変更は

無効だとする決議が賛成多数で採択され、

アメリカの決定に対する国際社会の反発と

懸念が改めて示されました。


 トランプ大統領がエルサレムをイスラエル

の首都と認めると宣言したことを受けて、

国連総会では21日、パレスチナの要請を

受けて緊急の特別会合が開かれ、トルコと

イエメンが共同で提出したエルサレムの

地位の変更は無効で撤回されるべきだと

する決議案の採決が行われました。


 採決に先立ち、パレスチナ暫定自治政府

のマリキ外相が「トランプ大統領の決定は

パレスチナ人が持つ権利を侵害している」

と述べ、決議への支持を求めたのに対し、

アメリカのヘイリー国連大使は「アメリカに

敬意を払わない国を私たちは忘れない

だろう」と述べ、各国に対し決議に賛成

しないようくぎを刺しました。


 しかし、採決の結果、日本を含む128か国

が賛成、アメリカやイスラエルなど9か国が

反対、カナダやオーストラリアなど35か国が

棄権して、決議は賛成多数で採択され、

その瞬間、議場からは大きな拍手が起こり

ました。


 国連総会の決議に拘束力はありませんが、

アメリカの圧力にもかかわらず、国連加盟国

のおよそ3分の2が賛成して決議が採択された

ことで、エルサレムをめぐるアメリカの決定への

国際社会の懸念や反発が示された形となり

ました。


■パレスチナ 「決議を歓迎」


 パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長の

報道官は、国連総会がエルサレムの地位の

変更は無効だとする決議を賛成多数で採択

したことを受けて声明を出し、

「決議の採択は、パレスチナが国際社会の

支持を得られていることを改めて示してくれた」

と歓迎しました。


 また、「決議の採択は、誰がどんな決定を

してもエルサレムの地位を変更することは

できず、エルサレムは国際法上、占領状態

にあることが再確認された」として、

アメリカがエルサレムをイスラエルの首都と

認定したことは無効だと主張しました。


 さらに、採決に先立ち、アメリカが決議に

賛成する国への財政支援を打ち切る構えを

示していたことを念頭に、「国際社会は

パレスチナ人の側にあり、脅しには屈しない

ことを示してくれた」として、決議に賛成した

国々に感謝の意を表しました。


■イスラエル「決議を拒否」


 国連総会がエルサレムの地位の変更は

無効だとする決議を賛成多数で採択した

ことを受けて、イスラエルのネタニヤフ首相

はビデオ声明を出し、「イスラエルは、この

ばかげた決議を絶対に拒否する。エルサレム

はイスラエルの首都であり、これまでも、

これからもそうあり続ける」と述べ、抗議する

姿勢を鮮明にしました。


 一方で、35か国が投票を棄権したことに

触れ、「多くの国がこの茶番を拒否したこと

に感謝したい」と述べました。


 さらに、採決に先立ち、決議に賛成する国への

財政支援を打ち切る構えを示し、圧力をかけた

アメリカに対しては、「ヘイリー国連大使と

トランプ大統領は、イスラエルを守るために

勇敢な姿勢を示してくれた」として、重ねて感謝

しました。


■トルコ外相「非常に満足」


 決議案が採択されたあと、トルコと

パレスチナ暫定自治政府の外相はそろって

メディアのインタビューに応じました。


 この中で、トルコのチャウシュオール外相は

「エルサレムをイスラエルの首都とする

アメリカの決定が国連総会において実際に

否定された。アメリカからの圧力や脅迫、

中傷にもかかわらず決議が採択されて非常に

満足している。きょうをもって、パレスチナの

人たちの権利を守る活動を強めることができる」

と述べました。


 また、パレスチナ暫定自治政府のマリキ外相は、

決議の採択について「パレスチナとアラブ、

イスラム教徒、そして、世界にとって大きな勝利だ。

エルサレムはパレスチナの首都であり、将来に

わたっても首都であり続ける。

今後、中東和平について、国際社会が責任を

持って仲介を行うことを期待している」と述べ、

意義を強調しました。


■決議案めぐり 激しい応酬


 今回の決議案をめぐって、国連総会の議場

では20以上の国と地域の代表が演説し、

賛成と反対の立場から激しい応酬を繰り広げ

ました。


 演説のほとんどは決議案に賛成しエルサレムの

地位の変更は無効だとするもので、決議案を提案

したトルコのチャウシュオール外相は

「トランプ大統領の決定は国際法に反し、国際社会

に対するとんでもない攻撃だ。さらに、決議案に

賛成すれば援助を打ち切ると脅迫する態度は

到底受け入れられない。票や国々の尊厳を金で

買うようなやり方は倫理的に許されない」と強く

非難しました。


 また、パレスチナ暫定自治政府のマリキ外相も

「トランプ大統領の決定は、パレスチナ人が持つ

権利を侵害している。われわれと国際社会の

警告を無視するもので、中東和平の仲介役を

務めてきたアメリカの地位にも影響を及ぼす

だろう」と述べ、今後の和平交渉への影響も

避けられないと主張しました。


 これに対して、アメリカとイスラエルは、

決議案に反対する立場から演説しました。


 このうち、アメリカのヘイリー国連大使は、

アメリカが国連に対する最大の拠出国である

と強調したうえで、「決議案に賛成の国々が、

今後、アメリカの援助や影響力の行使を求める

たびに、われわれはきょう攻撃を受けたことを

思い出すだろう」と述べ、決議案に賛成した

国々への支援の打ち切りも辞さない姿勢を

ちらつかせました。


 また、イスラエルのダノン国連大使は、

紀元前に発行された硬貨を見せながら、

エルサレムは歴史上ユダヤ人にとって

重要な場所であり続けてきたと主張し、

「アメリカはエルサレムがイスラエルの

首都であるという事実を述べただけだ。

決議案は破壊をもたらし、パレスチナに

よる和平の妨害が続くことになる」などと

強く反発しました。


 演説を終えたアメリカとイスラエルの

国連大使は、採決を待たずに議場から

退席し、決議に抗議する姿勢を示しました。


【転載終了】

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 完全にトルコまで反米になりましたね。


 これでは北朝鮮先制攻撃もやりにくいのでは?


 トランプ政権は側近が次々辞任しており、

政権自体の支持率も30%強程度なので、

信用がありません。

ましてや、娘婿がユダヤ人であり、

娘と娘婿がユダヤ教徒です。


 公約とはいえ、私的な部分が取りざたされても

不思議ではありません。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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