いつ決めた?「野外マスク不要」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■いつ決めた?
「野外マスク不要」松野官房長官発言で
露呈した“場当たり”政権の科学軽視
公開日:2022/05/12
新型コロナ対策において、
海外で「脱マスク」が広がるのを見て、
日本でも「マスクをいつまでつけるべきか」
という論争が起きている。
そんな中、政府のスポークスマンである
松野官房長官の11日の定例会見での発言が
注目を集めた。
「人との距離が十分取れれば、屋外では
必ずしも(マスク着用は)必要ない」
「特に気温、湿度が高い時は熱中症の
リスクが高くなることから、マスクを外す
ことを推奨している」
「屋外でも、人との距離が取れない場合
に会話を行う際は、着用する必要がある」
マスク論争にひとつの方向性を打ち出す
見解なのだが、事前にコロナ専門家らの
議論があったわけではない。
松野官房長官は会見で、
「感染状況を踏まえながら、専門家の
科学的な意見も伺い、(見直しの可否を)
検討したい」と言っていたから、専門家
に諮るのはこれからだ。
法学部卒業で、医者でもコロナ専門家でも
ない官房長官が、いきなり方針を示したの
だから驚くしかない。
厚労省は「熱中症予防行動」の一環と
して、コロナ禍となった一昨年から
<屋外で人と2メートル以上離れている
場合には、マスクを外しましょう>と
呼び掛けてはいる。
東京都医師会の尾崎会長も10日の記者
会見で、屋外でのマスク着用について
「見直してもいいのでは」と発言してい
た。
その一方、日本医師会の中川会長が先月
20日の会見で
「ウィズコロナの状態で、マスクを外す
時期が来るとは思っていない」とも言って
いたし、全国知事会はGW前に
「マスク着用など基本的な感染対策の
徹底」を呼び掛けていた。
■「科学」軽視のなし崩し
マスク着用のガイドラインがあやふや
だから右往左往の論争が起きるが、
だからといって、官房長官の“政治主導”は
ちょっと違うだろう。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏もこう言う。
「官房長官の発言は政府方針なんですか?
いつ、どうやって決めたのでしょうか?
首をかしげざるを得ません。安倍・菅・
岸田政権と、日本のコロナ対策では、いか
に『科学』が足りないかを露呈してきた。
科学に基づいた方針や根拠のないまま、
世の中の空気を見て場当たりで発言が変わ
っている感があります」
欧州では着用を義務化していたことも
あり、一部解除にあたって細かな指針を
出している。
官房長官発言で“なし崩し”はおかしい。
【転載終了】
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私も科学的知見はないですが、TPOを
考えた屋外のノーマスクはOKかなと。
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