露軍参謀総長は発言、米軍は新たな侵略軍を編成・・・
桜井ジャーナル
【転載開始】
■アル・ヌスラを2018年にシリアから一層すると
露軍参謀総長は発言、米軍は新たな侵略軍を編成
ロシアのバレリー・ゲラシモフ参謀総長は12月27日、
シリアからアル・カイダ系武装集団のアル・ヌスラを
2018年に一掃すると語った。
イラクからシリアへ侵入したAQIをアル・ヌスラと
呼んでいたが、今年(2017年)1月に他のグループと
合体、ターリル・アル・シャム(レバント解放機構)と
名乗っている。
<中略>
アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟を
中心とする外部勢力によって、こうした戦闘集団が
イラク、リビア、シリアなどへ侵略の先兵として送り
込まれたことは本ブログで何度も指摘してきた通り。
現在、三国同盟はシリアでの巻き返しとイランへの
軍事侵略を目論んでいる。
こうした侵略計画をアメリカのネオコン(シオニスト)
は遅くとも1991年に立てていたと見られている。
この年、国防次官だったポール・ウォルフォウィッツが
イラク、シリア、イランを殲滅すると語っていたと
ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO
作戦連合軍)最高司令官が2007年に語っている。
(3月、10月)
2003年3月にアメリカのジョージ・W・ブッシュ政権は
従属国を従えてイラクを先制攻撃し、サダム・フセイン
政権を倒した。
イラクでは現在も破壊と殺戮が続いている。
この攻撃を正当化するため、アメリカ政府はイラクが
大量破壊兵器を保有、今にもアメリカを核攻撃するか
のように宣伝していた。
それが嘘だということは当時から指摘されていたが、
西側の政府や有力メディアのプロパガンダで強引に
侵略したわけだ。
大量破壊兵器の話が嘘だと明確になっても、
こうしたプロパガンダの実行者は責任をとっていない。
いや、責任をとっていないどころか、ウクライナ、リビア、
シリアなどでも「独裁者による民主主義勢力の弾圧」
という新たな嘘で侵略を後押ししてきた。
当初、ブッシュ・ジュニア政権はフセインを倒した後、
親イスラエル体制を樹立させようとしていたが、
これは失敗した。
それが影響したのか、2007年にはシリア、イラン、
レバノンに対する秘密工作の存在が明らかにされて
いる。
2007年3月5日付けのニューヨーカー誌に掲載された
シーモア・ハーシュのレポートによると、アメリカ、
イスラエル、サウジアラビアの三国同盟がシリア、
イラン、そしてレバノンのヒズボラをターゲットにした
秘密工作を開始しているというのだ。
そのレポートの中で、サウジアラビアは「ムスリム
同胞団やサラフ主義者と深い関係」があり、「最悪の
イスラム過激派を動員することができる。一旦、
その箱を開けて彼らを外へ出したなら、2度と戻す
ことはできない。」とするバリ・ナスルの発言が
引用されていた。
この人物はジョンズホプキンス大学高等国際関係
大学院のディーンで、外交問題評議会の終身メンバー
でもある。
つまり、支配層に近いのだが、そうした人でもネオコン
など好戦派の行動を懸念していたということだ。
<中略>
本ブログでは何度も指摘しているように、三国同盟を
中心とする勢力は「テロリスト」をターゲット国へ送り込み、
その「テロリスト」と戦うという名目でターゲット国へ軍隊を
送り込み、その体制を転覆させるという計画を持っている。
リビアではその計画が機能したが、シリアではロシア軍が
バシャール・アル・アサド政権を支援し、三国同盟の
侵略計画は失敗した。
そこで三国同盟はクルドを使おうとする。
途中、侵略勢力の思惑通りに動かなくなったようだが、
ここにきてアメリカ軍はシリア北部に築いた軍事基地で
新たな武装勢力「北部シリア軍」を編成、訓練している
とロシアやイランは主張している。
その武装勢力にはSDF(シリア民主軍)やYPG
(クルド人民防衛隊)が含まれているという。
本ブログでも指摘してきたが、アメリカの軍や
情報機関はダーイッシュやアル・カイダ系武装集団の
戦闘員、特に幹部を救出してきた。
トルコへ亡命したSDF(シリア民主軍)の元広報担当、
タラル・シロによると、ダーイッシュの戦闘員数千名は
アメリカとの秘密合意に基づき、ラッカを脱出して
デリゾールなどへ向かったとロイターの記者に語った
という。
またBBCによると、脱出にはトラック50台、バス13台、
ダーイッシュの車両100台が使われと脱出に加わった
運転手のひとりから聞いたと伝えている。
またトルコのメディアによると、SDFはアメリカ政府が
武器をYPGへ供給するために作り上げた隠れ蓑で、
実態は同じだとシロは話している。
このクルド勢力と対立関係にあるトルコはすでに
ロシアやイランと連携する姿勢を示し、トルコの
メブリュト・チャブシオール外相はシリアを脅威と
見なさないと発言した。
ところがレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は
記者会見でアサド大統領を「テロリスト」だと表現、
アメリカ側にとっては好ましい雰囲気になっている。
イスラエルの意向だけでなく、アメリカ支配層は
自分たちの支配体制を維持するためにロシアや
中国を制圧しようと必死で、新たな戦争で逆転を
目論んでいるはずだ。
ロシアや中国を中心とする多極化を目指す勢力に
敗れたなら、アメリカは唯一の超大国という妄想が
崩れるだけでなく、過去の悪事の責任をとらされる
可能性が出てくる。
彼らにとって、これは人類死滅よりも避けたい
事態だろう。
その狂気の集団に日本の支配層は従っている。
そうした日本人が見ているのはアメリカの旗だけだ。
【転載終了】
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日本国民は日米同盟の下で、
「アメリカは世界最大のテロ国家}といわれている
世界認識を知らない。
今後アメリカは中東の覇権に失敗したら
イスラエルが孤立し、アメリカは一気に覇権国
から落ちていくかも?
朝鮮半島の先制攻撃があれば、ロシアが中東を
掌握していく可能性があり、シリアに手を出した
のはアメリカの最大の失敗かも?
ロシアのIS殲滅介入への切っ掛けを与えて
しまいました。
今や、アメリカが仕掛ける戦争に正当性が
ないことは日本以外の世界が知っています。
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