プーチン大統領は国民世論と主戦論の板挟み状態

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ロ軍入隊事務所「放火多発」の異常

 事態!

 プーチン大統領は国民世論と主戦論

 の板挟み状態

 公開日:2022/05/27


 反戦世論に火が付いたのか──。

ロシア軍によるウクライナ侵攻開始から

3カ月余。

プーチン大統領の最側近である

ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記

は24日、「特定の期限を目指していない」

と語り、長期戦の構えを見せたが、

ロシア国民はついていくのか。

ロシア軍の入隊事務所への放火が多発して

いる。何を意味しているのか。


 ◇  ◇  ◇


 米国議会が出資する

「ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・

リバティー」が今月中旬、

〈戦争への抗議の兆候の可能性〉との

見出しで、相次ぐ放火事件を報じている。

ロシアのニュースポータル「Baza」に

よると、2月24日のウクライナ侵攻以降、

ロシア軍の入隊事務所が10カ所以上も

放火されたというのだ。


 今月13日、西部ロストフ地方南部の

グコボの町の入隊事務所が部分的に焼失。


 15日早朝、西部リャザン地方の

プロンスク村の入隊事務所で複数の人物

が放火を試みたが失敗。

同じ頃、南部ボルゴグラード市の

入隊事務所で火災が発生。


 他にもこれまでに中部ハンティ・

マンシ地方や南部ボルゴドンスク地方

などで同様の放火事件が起きている。


■動員にウンザリ


 「入隊事務所への相次ぐ放火は戦争

動員への抗議の意思表示とみられます。

公然と反戦デモをすれば警察官に捕ま

るので、こっそりとできる放火を選択

したのだと思います」

(軍事ジャーナリスト・世良光弘氏)


 ロシアでは「戦争に行きたくない」と

の相談が弁護士に殺到しているとも報じ

られている。


■「主戦論」もありプーチン大統領板挟み


 一方、戦況の行き詰まりを受け、

「主戦論」も登場している。

退役軍人団体の全ロシア将校会議は19日、

プーチン大統領宛てに書簡を送付。

侵攻について「残念ながら失敗に終わって

いる」として、投入戦力の拡充を求めてい

る。


 「プーチン大統領が戦力アップできず、

ロシア軍が劣勢に立たされれば、主戦論者

からの批判にさらされるでしょう。さりと

て、政権内の『主戦論』に押されて、さら

に多くの国民を戦争に巻き込めば、放火な

どの形で国民世論の猛反発を食らいかねな

い。プーチン大統領は板挟み状態です」

(世良光弘氏)


 ウクライナ関連のスクープを連発してい

る英調査報道グループ「べリングキャット」

のクリスト・グロゼフ氏も16日のラジオ

番組で

「国防省やFSB(連邦保安局)の上級将校

らは、勝機を得るためには国民総動員が

必要と考えているが、それをすればロシア

社会が暴発しかねない。プーチン大統領が

総動員に踏み切れず、幹部の間で悲観論が

広がっている」と指摘している。


 停戦交渉を進めるしかない。


【転載終了】

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 私もデモ隊が実力行使に出たと考え

ていました。


 総動員となれば、戦争状態になり、

ロシア国内が攻撃されるようになるの

では?

軍人は止めるという選択肢がないので

しょう。


 そうなれば、ロシア軍が不利な戦い

しているのが知られ、今までロシア

国民には被害が及ばなかったが、ロシ

ア国民の被害が増えていき、戦争が

泥沼化するのでは?


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