日本は世襲に滅ぼされる。

『佐高信の筆刀両断』


【転載開始】


■日本は世襲に滅ぼされる。

 安倍晋三に麻生太郎、利権を食い物に

 する“ボンボン”たち

 2022.05.30


■「世襲」がこの国を亡ぼす


 世襲という民主主義に反するものが

女性議員の進出をも妨げている。


 上杉隆氏の『世襲議員のからくり』

(文春新書)に、安倍晋三の若き日の

姿が次のようにとらえられている。

秘書官だった晋三についての別の秘書

の匿名での証言である。


 「父親の死期が近づき、無念の臨終

を迎えるという時期に、隣の部屋で

ゲームに興じていた。もちろん時間つ

ぶしというのもわかるが、なにかしら

やることはあるんだろうと思った。彼

が後継者なのかと思うと、どこかしら

頼りなさを感じた」


 晋三はエスカレーター式の成蹊学園

の高校生の時、創価学会の池田大作の

次男と同級生だった。

この次男は早くに亡くなったが、

祖父の岸信介以来の学会との結びつき

は、これによってさらに強められた。


 社民党の福島みずほが格差是正に

ついて質問し、非正規雇用をなくすよう

迫った時、世襲議員から、こんな野次が

飛んだという。


 「がんばって働いてマンションぐらい

買え」

「がんばって正社員になれ」


 がんばっても非正規の人が正社員に

なることが絶望的に難しいといった

ことがまったくわかっていないので

ある。


 麻生太郎が首相になった時、

ハローワークへ視察に行った。

高級車で乗りつけた麻生は特設された

「緊急相談口」に陣取り、肘をつき

ながら、相談者にほざいた。


 「今まで何してたんだ。これがやり

たい、というのがないと相談される方

もな・・・。何かありませんかね、と

言うんじゃなかなか仕事は見つからな

いよ。目的意識がないと雇う方もその

気にならない。何をやりたいかを決め

ないと就職は難しい」


 選挙民に向かって“下々のみなさん”と

呼びかけたという麻生に“下々の生活実態”

は金輪際わからないだろう。


 安倍や麻生は政治家は公職であり、

私有すべきものではないということは

絶対にわからない。

彼らには公け、パブリックという観念が

ないからだ。ないから、世襲できる。


 上杉氏はテレビ局に子女を入れている

政治家は年々増加していると指摘し、

鈴木宗男(NHK)、小渕恵三(TBS)、

加藤紘一(TBS)らの例を挙げている。


 この中で、鈴木と小渕の娘は自民党議員

となった。

「本来は入社に際して倍率が高いはずの

テレビ局が大量に政治銘柄社員を抱えて

いる」のである。


 たとえばイギリスでは、チャーチルの

子孫さえ特別視されることなく、

「むしろ、二世政治家は胡散臭いものと

して、ジャーナリズムからの厳しい批評

の対象にさえなっている」とか。


 後援会は利権団体となっているから、

世襲を望み、組織そのものも相続される。

つまりは利権の世襲なのだ。


 会社も息子に社長を継がせる例が多いが、

それをやらなかった本田宗一郎は

「相続って何だ」と問い、

「そんなバカな。そりゃおかしいよ」と声

を高くしている。


【転載終了】

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 個人的には10年ほど前から政治家

の世襲は3世まで禁止を訴えてます。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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