隠しきれない「日本軽視」はウクライナ侵攻前から始まっていた
ウラジーミル・プーチンとは何者か
【転載開始】
■隠しきれない「日本軽視」はウクライナ
侵攻前から始まっていた
公開日:2022/06/08
日ロ関係の冷却化が止まらない。
プーチン大統領がウクライナ侵攻に
踏み切って間もない3月、対ロシア制裁
に報復する形で日本を「非友好国」に
指定。
北方領土問題を含む平和条約締結交渉を
続けることは「不可能だ」(外務省)と
表明した。
もっとも、わが国からの「片思い」を
よそに、プーチンの「日本軽視」は
侵攻前から始まっていた。
■相次いだ「挑発」
単刀直入に例えると「なめられていた」
のが、安倍晋三政権が終わって
エスカレートした。
プーチンと「同じ夢を見ている」と秋波を
送ったことは、成果に乏しい一方、
日ロ関係の一定の「重し」にはなっていた
のではないか。
侵攻前夜、2月7日の「北方領土の日」に
合わせて政府系NTVが特番を放映した。
米ロの緊張の陰に隠れて注目度は低かった
が、内容はこうだ。
「日本の記者が情報機関の指示で活動し
ている」
「日本は4島でプロパガンダを広めている」。
過去の日本人拘束時の隠し撮り映像や、
公安調査庁職員のものとする写真まで出し、
冷戦時代さながらに「スパイ団を暴いた」
と言わんばかりだった。
これに先立つ2021年11月、
インタファクス通信は情報機関の話として、
国家反逆罪に問われたロシア人の軍事専門
記者に過去、在ロシア日本大使館の
防衛駐在官が繰り返し接触していたと報道。
「氏名や時期」を詳しく伝え、日本の
「スパイ活動」に警戒するよう暗に促して
いた。
逆に言うと、岸田文雄政権が8年前の
クリミア半島併合時とは異なり、
思い切った制裁を発動した背景として、
ロシアからの度重なる「挑発」が目に
余っていたことも指摘できそうだ。
■スパイの巣窟にメス
日本政府は4月、異例の対応として、
在日ロシア大使館と通商代表部の外交官8人
を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましから
ざる人物)」に指定し、国外追放を通告した。
特に通商代表部は「スパイの巣窟」とささや
かれ、筆者の知るロシア側関係者は
「9割は何をやっているか分からない人々」
と教えてくれていた。
この後、ロシア外務省は想定された通り、
日本の外交官8人に5月10日までに国外退去
するよう要請。
5月4日には、岸田首相ら日本人63人の
ロシア入国禁止を発表した。
北方領土返還要求運動やメディアの関係者も
含まれた。
「日本固有の領土」
「ロシアに不法占拠されている」。
日本の22年版外交青書には4島に関するこう
した表現が復活した。
平和条約締結交渉はそもそも停滞しており、
ロシア側の中断通告も想定内と受け止められ
ている。
(文=平岩貴比古/時事通信社前モスクワ特派員)
【転載終了】
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安倍元首相の言動を見れば舐められ
ても仕方ないような気がしますね。
一国の元首たるものが、何媚び売って
いるんだろう情けない。
という感じで見ていましたが。
>5月4日には、岸田首相ら日本人63人
のロシア入国禁止を発表した。
↑中には、なんでリストに入ったのか
ご本人が分からないという方もいまし
たね。
まあ、ロシア研究者ということなの
かも知れないですね。
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