黒田総裁お次は「値上げ許容」根拠データの“悪用つまみ食い”が発覚!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■黒田総裁お次は「値上げ許容」
根拠データの“悪用つまみ食い”が発覚!
公開日:2022/06/09
日銀の黒田総裁は8日の衆院財務金融
委員会で「家計が値上げを受け入れて
いる」という6日の講演での自身の発言
を「表現は全く適切でなかった」として
撤回した。
参院選を控えた政権に配慮し、火消しに
躍起だが、〈#値上げ受け入れてません〉
とSNS上では批判が続いている。
家計が値上げを受け入れていないのは
統計上でも明らかだ。
7日に総務省が発表した4月の家計調査
によると、2人以上世帯の1世帯当たりの
消費支出は30万4510円で、物価変動を
除く実質で前年同月比1.7%減となった。
2カ月連続の減少だ。
「もし、家計が値上げをそのまま受け
入れていれば、消費支出は横ばいになる
はずです。マイナスになるのは、物価高騰
を受けて、かなり節約している証拠です。
ラフに言えば、くらしの質や量を1.7%
落としているのです」
(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)
日高屋は大盛り無料など
「モリモリサービス券」の配布を4月末で
終了。
原材料高騰の中、価格を据え置くための
措置だが、おかげで今や並盛りで我慢する
サラリーマンは少なくない。
風呂に家族が続けて入り、追い炊きを避け
ることでガス代を節約している世帯もある。
鳥の唐揚げをもも肉から安価なむね肉に
代えるケースも耳にする。
こうして家計を切り詰める中、黒田総裁
の問題発言が飛び出せば“大炎上”は当然。
さらに、黒田総裁は「値上げ許容」を強調
するために、根拠データを“つまみ食い”し
た可能性が発覚した。
■自分を正当化するため・・・
黒田総裁は講演で
「興味深い調査結果があるんですよ」と、
東大大学院の渡辺努教授らによる調査を
紹介した。
「馴染みの店で馴染みの商品の値段が
10%上がったとき、あなたはどうします
か」との質問に対し、
最新調査(今年4月22日~5月9日)では
「他店に移る」が前回(昨年8月)より
減少。
これを根拠に黒田総裁は
「家計の値上げの許容度も高まってきて
いる」と主張したのだ。
ところが、公開されている調査結果を
見ると、同じページに値上げをそのまま
受け入れない家計の姿が示されている。
「その商品を買い続ける。ただし、買う
量を減らしたり、買う頻度を落としたりし
て節約する」が、「よく当てはまる」と
「当てはまる」を合わせ、約7割に達して
いるのだ。
昨年、一昨年の調査より増加している。
■そうまでして緩和を続けたいのか
「異次元の金融緩和を続ければ、日米の
金利差が拡大。“悪い円安”によって物価
上昇が伴います。物価上昇を家計が許容し
なければ、金融緩和を正当化できなくなる。
黒田総裁の調査結果の引用は、自分を正当
化するために都合のいいデータだけを取り
出したとみられても仕方がありません。
中央銀行総裁の“つまみ食い”は末期的と
言え、辞職に値します」(森岡英樹氏)
発言撤回で幕引きは許されない。
【転載終了】
*********************
流石、安倍晋三が見込んだだけは
ありますね。
0コメント