中国包囲失敗し、ロシアまで怒らせる安倍外交・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■中国包囲失敗し…ロシアまで怒らせる安倍外交の支離滅裂
2018年1月16日
首相として初のバルト3国と東欧3カ国を歴訪
している安倍首相。
北の脅威を訴えることが各国訪問の目的だが、
隠れたもうひとつの狙いは、相変わらずの中国
包囲網だという。
しかし、中国包囲網は完全に失敗。
しかも、ロシアまで激怒させている。
一体、何をしに遠くまで出かけていったのか。
■国益を損なう欧州6カ国訪問
安倍首相の6カ国訪問の狙いが、中国包囲網
にあるのはミエミエだ。
外務省関係者がこう言う。
「習近平政権が推進する一帯一路構想の『一帯』
とは、中国―中央アジア―欧州を結ぶシルクロード
経済帯です。今回、安倍首相が訪ねるバルト3国と
東欧3カ国は、ちょうど欧州への入り口の国々。すで
に中国は、この6カ国と経済的な関係強化を進めて
います。安倍首相の訪問が中国を意識したものなの
は間違いありません。実際、安倍首相は各首脳と法
の支配を含む基本的価値観の確認をし、中国を牽制
しています。しかし各国は、ほとんど反応していません。
彼らにとっても中国は大事な国ですからね」
政権が発足して5年。
安倍首相は「地球儀を俯瞰する外交」と称して中国
包囲網の構築に執着してきた。だが、まったく実を
結んでいない。それどころか、世界各国はどんどん
中国に近づいている。
昨年5月の「一帯一路」の初の国際会議には
130カ国以上の代表が出席。日本が参加を
見送っている中国主導の「AIIB」(アジアインフラ
投資銀行)には、英仏独のほか、ロシア、韓国、
オーストラリアなど84カ国が参加表明。
今後、米国の参加も取り沙汰される始末だ。
包囲されているのは安倍首相の方。
元外交官の天木直人氏が言う。
「安倍外交は支離滅裂です。安倍首相は年初に、
今年中の日中関係改善に意欲を示し、一帯一路
も協力姿勢に転じています。にもかかわらず、今回
の訪問は少なからず中国を刺激したはずです。
中国と対立するより、取り込んだ方がよほど国益に
かないます。何が国益なのか、戦略的に外交を
やっていないから、支離滅裂になってしまうのです」
安倍外交がバカ丸出しなのは、今回の6カ国訪問
が、ロシアのプーチンまで激怒させてしまうことだ。
もともとバルト3国は、ソ連に併合された過去を持ち、
反ロ感情が根強い。
その上、最近ではロシアのクリミア半島併合の際、
展開したNATO軍の拠点となった。
ロシアにとっては極めてデリケートな国々なのだ。
案の定、エストニアのラタス首相がウクライナ問題
をめぐる対ロ制裁に触れ、安倍首相はG7との連帯
維持を表明せざるを得なかった。
プーチンは面白くないはずだ。
「ロシアを刺激したのは間違いありません。北方
領土解決にも影響が出るでしょう。果たして安倍
首相は国益を考えているのか。地球儀を眺めて、
遊びにいっているような感覚なのではないでしょうか。
ロシアと対立する国への訪問がどういう意味を持つ
のか分かっていないのでしょう。今回も『首相として
初の6カ国訪問』と騒がれて、喜んでいるだけに見え
ます」(天木直人氏)
安倍外交でどんどん国益が損なわれる。
【転載終了】
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悔しいですが、中国の影響力のが日本より
大きいのは周知の事実です。
その辺を安倍首相がわかっていないので、
頓珍漢な外交で国益を損ねてしまうことに
なるのでしょう。
北朝鮮対応も日本が一番対話路線を
推進しなければならないのですがね。
ICAN然り。
だからスタンプ国などと揶揄され、首相の
国連演説もほとんどの国が聞かないのです。
ご本人が認識できていなければ、
馬の耳に念仏なのですが。
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