自民総裁選では地方票が安倍3選阻むか・・・

高野孟の永田町の裏を読む


【転載開始】

■保守層もウンザリ 自民総裁選では地方票が安倍3選阻むか

 2018年1月25日


 安倍晋三首相が先週、東欧訪問中の

日本人記者団との懇談で、野田聖子総務相が

今秋の自民党総裁選に立候補することを歓迎

するかの発言をした。


 前回2015年の総裁選では、野田の立候補を

阻止するために官邸が先頭に立って血眼で切り

崩し工作を行ったことを思えば、百八十度の転換

で、「これも安倍1強が揺るがないという自信の

表れなのか」と問うと、自民党中堅議員は

「いや、野田が立てば、本命対抗馬の石破茂に

地方票が集まり過ぎるのを防げるんじゃないか

という、弱気の表れ」と言う。


 ご記憶と思うが、12年の総裁選の第1回投票

では石破が地方票で圧勝して第1位となり、

第2位の安倍との決選投票となったが、

決選投票は国会議員票だけで争われるので、

安倍が108票で石破の89票を上回って当選を

果たした。


 結局は永田町内部の権謀術策で決まってしまう

というこのカラクリに対する地方の不満は強く、

「実は昨年3月の党大会で安倍3選を可能に

するように党則を改正する以前、14年1月の

党大会で地方の党員票の比重を大きくするよう

総裁選の仕組みも大きく変えたのです」(同議員)


 えっ、そんなの知らなかった。


 「はい、世間では割と注目されていませんが、

ひとつには、地方党員票は300だったのが、

国会議員数と同じに改められた。国会議員が

今、408人だから地方票も対等な408。もう

ひとつには、決選投票になった場合、国会議員

票だけで決めるのでなく各都道府県に1票ずつ

割り振られた47票と合算されることになった。

これだと、12年のようなことになった場合、安倍

は石破に勝てないかもしれません」


 確かに、安倍が細田派、麻生派、二階派を

固め切ればそれだけで199人で、国会議員

票の半分近くには達する。

しかし100万人超といわれる地方の党員の

意識は、どちらかといえば一般的な世論に

近いので、内閣支持率がなかなか上がらず、

安倍3選や安倍流の改憲への支持を不支持

が上回るという、各種世論調査に共通の安倍

に対する「ウンザリ感」はかなりの程度、地方

党員層にも浸透しているとみて差し支えない。


 今週から通常国会が始まって、早速、

モリ・カケ疑惑だけでなく、スパコン詐欺や

リニア談合など、どれをとっても安倍の

「お友達政治」の薄汚さが金太郎飴のように

出てきて、もうウンザリという声は、保守層に

もますます広がることになるのではないか。


【転載終了】

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 相変わらず姑息な考え方をするもんです。


 何れしろ、いくつのも疑惑を持つ人をリーダーに

持つのはどうなのでしょうかね。


 自民党員と議員の良識に期待するしかないのですが・・・


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