大手企業を襲う“円高パニック”の行方・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■1ドル108円台に突入 大手企業を襲う“円高パニック”の行方
2018年1月26日
“円高パニック”が日本経済を襲う危険性が
高まっている。
25日、東京外為市場で1ドル=108円台後半
まで円高は進行した。
きっかけは、米ムニューシン財務長官のひと言。
24日に話した「ドル安は良いこと」だ。
「世界の経済人が注目するダボス会議が
開かれているスイス・ダボスでの発言だった
だけに、影響力は絶大でした。年初に1ドル
=113円台だったドル円相場は、あっという間
に108円台まで進行したのです。急激な円高
は企業業績を直撃します」(市場関係者)
25日の日経平均は円高を嫌って、前日比
271円安の2万3669円で引けた。
今週23日に終値で2万4000円の大台を突破
したときは、1月中にも2万5000円にタッチする
という強気観測が主流だった。
ところが、「いまの円高水準だと2万3000円まで
ズルズル下がる」(証券アナリスト)との見方も
出てきた。
「米国の出方が気になります。トランプ大統領は、
26日(日本時間午後10時)にダボス会議で講演し、
30日には米議会で外交などの施政方針を表明
する一般教書演説を行う。ここで、さらなるドル安
(円高)をにおわせる発言をしたら、1ドル=105円
程度まで円高が進む恐れがあります。なにしろ米
政権は、つい先日も太陽光パネルなどでセーフ
ガード(緊急輸入制限)を発動させたばかりです。
米国の製造業を保護するため、今後しばらくは
ドル安を容認するでしょう」
(株式評論家の倉多慎之助氏)
■業績悪化で下方修正ラッシュも
1ドル=105円では、日本企業は円高パニックに
襲われかねない。
日銀短観によると、大企業の想定為替レートは
1ドル=110円18銭(2018年3月期など17年度)
だ。
このまま円高基調が続くと、為替差損は避けられず、
業績の下方修正が相次ぐ危険性がある。
たとえば1円の円高で、トヨタ自動車は400億円
(推計)の利益が吹っ飛ぶといわれる。
日産自動車やホンダで100億円、キヤノンは
50億円だ。
円高パニックで、今まで為替差益で儲けた輸出大手
は総崩れの危機。
2月上旬には、大手企業の決算発表(18年3月期
第3四半期)が集中する。
輸出企業を中心とした下方修正ラッシュ→株価急落を
覚悟したほうがよさそうだ。
【転載終了】
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円安で、地方は危機に直面しています。
原油価格高騰でガソリン価格はレギュラーがハイオク
並みの価格であり、温泉街の旅館の経営も圧迫しつつ
あります。
最近では、妻の実家の温泉街で旅館が二軒倒産し、
もう一軒は債権のめどが立たず、倒産は逃れられそう
もないようです。
残っている旅館でさえ経営が楽ではないようで、
いつ行き詰るかもしれません。
安倍政権の経済政策で地方が疲弊してきています。
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