安倍元首相への追悼と、その仕事への評価は別だ・・・

三枝成彰の中高年革命


【転載開始】


■安倍元首相への追悼と、その仕事への

 評価は別だ・・・死を美化してはならない

 公開日:2022/07/16


 安倍元総理には謹んで哀悼の意を表し

ます。


 その上で申し上げたいことがある。

彼個人への追悼と政治家としての評価を

いっしょくたにした“悲劇の英雄”として

の美化が始まった。

「モリカケサクラ問題」も解決していな

いのに忘れられたかのようだ。

これはおかしい。


 森友学園問題では、昭恵夫人が名誉校長

の小学校建設に伴い国有地が鑑定額より

8億円も安く売られ“忖度”が取り沙汰され

た。

また国会に提出する文書の改ざんを強要

された近畿財務局職員が命を絶っている。


 加計学園問題では獣医学部新設の認可に

際し「総理のご意向」うんぬんという文書

があったとされる。

経営者と安倍さんが友人で、優遇が疑われ

た。

獣医学部が日本にわずかしかない理由は、

細菌兵器の研究を始める恐れがあるから

だという説がある。

国が表立ってできないことを、安倍さんは

秘密裏に進めようとしたのではないか。


 国会での「桜を見る会」の質疑で、

安倍さんは118回もの虚偽答弁をしたが

不起訴となり、捜査は終結した。


 いずれも安倍さんが亡くなり、真相の

追及は難しくなった。


 彼は政治家としては何も残さなかった

と思う。

ただ世界にいい顔をし、カネをばらまいた

だけだ。

アベノミクスも何の効果もなかった。


 日本には過ちを犯した人が亡くなれば

すべて「水に流して」なかったことに

する“美徳”があるが、それは世界に通用

しない。

ドイツではナチスの罪に対する猛烈な

反省があり、今でもそれを忘れない。


 一方の日本は、いまだに110万柱の兵士

の遺骨収集をせずにいることからもわかる

ように、戦争の反省をきちんとしたとは

言いがたい状況にある。


 参院選で自民党が過半数を得て、憲法

改正と「防衛費をGDPの2%に」との

安倍さんの“遺言”も実現しつつある。

小国ならともかく1億2500万人の日本の

2%は大きい。

1%でも約7兆円弱の世界9位。

2倍の14兆円なら米の102兆円、中国の

37兆円に次ぐ世界3位の軍事大国となる。


 政府は中国を仮想敵国と考えているの

か?


 人口が10倍の大国に勝てるはずがない。

かつて「鬼畜米英」を掲げて無謀な戦争

に突入した事実を忘れたのか?


 その忘れっぽさは“美徳”ではなく、

ただの恥さらしだ。


 私は自衛隊を否定はしないし、敬意を

持っている。

人気の自衛官のドラマ「テッパチ!」も

着眼点はよい。

しかし、一途に仕事に取り組む若者を描く

ことが国のために死ぬことへの美化に

つながってはいけない。


 国に命を捧げるほど愚かなことはない。

ウクライナもゼレンスキー大統領が戦争

をやめればこれ以上の死者は出ないはず

だ。

領土の一部をロシアに渡したとしても、

国民の命を優先すべきだ。


 太平洋戦争でも国の威信を守るために

大勢が亡くなった。国民は国のために

生きるわけではない。

どこの国でも若者たちは夢を追い、

恋もしたいだろう。

死んでは元も子もない。


 少なくとも私は国のために死にたくない。

自由に生きられない国はごめんだ。


【転載終了】

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総裁任期二期という規定を勝手に

変え、そして、二度も政権を放りだ

した方です。

任期改定はプーチンや習近平と同じ

ことをしていますね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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