裁量労働制 “定額働かせ放題”という現実・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安倍政権拡大狙う裁量労働制 “定額働かせ放題”という現実
2018年2月3日
「合法的に残業代を支払わないで労働者に
残業を強いる(制度だ)」
2日の衆院予算委で、立憲民主の西村智奈美
議員が声を荒らげた「裁量労働制の拡大」。
安倍政権が掲げる「働き方改革」の関連法案の
目玉だ。西村の質問に対し、加藤勝信厚労相は
「(裁量労働制が)不当に適用されている事例が
ある」と認めつつも、「多様な働き方の実現で
長時間労働を是正する」とノラリクラリだったが、
まったく冗談じゃない。
残業代は支払われないものの、労働者が働く
時間を自由に決められる――とされている裁量
労働制。
だが、これはあくまで原理原則。
タテマエであって現実はそうなってはいない。
厚労省が2013年に実施した「裁量労働制等に
関するアンケート調査」。
現行の裁量労働制のもとで働く労働者(1303人)
に対する調査結果をみると、約2割が「不満」
「やや不満」と回答しているのだ。
しかも、不満の理由では「労働時間(在社時間)が
長い」(43.2%)が圧倒的で、ちっとも長時間労働
の是正になっていないのが分かる。
「業務量が過大」も40.2%で、「給与が低い」も
33.2%だ。
厚労省が所管する独立行政法人「労働政策研究
・研修機構」が14年5月に公表した裁量労働制の
調査でも、<仕事の進行中に追加の仕事が命じ
られる頻度>について、「たまにある」「日常」と
答えたのは、「専門業務型裁量制」で87.7%、
「企画業務型裁量制」で91%。「通常の労働時
間制」(88.4%)と比べて、会社に拘束される
状況はほぼ変わらないというワケだ。
■実態は残業代の削減と長時間労働の助長
厚労省は、裁量労働制が適切に運用されて
いるか調べるため、全国約1万3000の事業所
を対象に自主点検を求め始めたが、企業に
悪用されるかもしれない制度を拡大しようなんて、
安倍政権はどうかしている。
経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。
「裁量労働制は、企業にとって都合の良い
“定額働かせ放題制度”。政府は労働者の生産性
を高めるために『働き方改革』と言っていますが、
やっていることは残業代の削減と長時間労働の
助長です。経営者に労働の合理化や効率化を
考えさせる制度でなければ、生産性なんて上がり
ませんよ」
安倍首相も麻生財務相も世襲議員として生まれた
時からカネを稼ぐのも仕事も苦労ナシ。
汗水流してマトモに働いて収入を得たこともないから、
「働く」ということがまるで分かっちゃいない。
だから、こんなバカな法案を「働き方改革だ」と平気
で言っている。
オツムの弱い2人が総理、副総理なんて国民は
本当に不幸だ。
【転載終了】
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今までだってホワイトカラーは裁量労働制だった
と思うのですがね~!
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