市場が震えるブラックマンデー再来・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■不気味な一致が次々…市場が震えるブラックマンデー再来
2018年2月7日
世界恐慌の引き金を引いたブラックマンデー
(1987年10月)の再来か――。
株式市場が震撼している。世界同時株安の状況だ。
NYダウの大暴落を受け、6日の東京市場は
パニック相場となった。
一時、日経平均は前日比で1600円以上も
値を下げた。
「下落率で7%となります。5%を超す値下がりは
非常事態です」(株式評論家の倉多慎之助氏)
ブラックマンデーの悪夢が蘇ったという専門家も
大勢いる。
「ブラックマンデーが起きたのは、米FRBの新議長
にグリーンスパン氏が就任した3カ月後でした。
今回の暴落も、FRBの新議長にパウエル氏が就い
た直後に起きました。奇妙な一致です」
(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
もうひとつ、不気味な共通点があるという。
「ブラックマンデーの直前に、米軍とイラン軍の
緊張が高まっていたのです。米軍が護衛していた
石油タンカーがイラン軍に攻撃されたため、米軍
は報復。これがブラックマンデーの引き金だったと
いう見方もあります」
(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)
■アベノミクス崩壊、安倍首相は狼狽
現在も、平昌パラリンピックが閉幕する3月18日
直後に、米朝の軍事衝突を想定する市場関係者は
増えている。
「いまの市場は強気と弱気のせめぎ合いです。
もし弱気一色になったら日経平均は20%ぐらい
下がる恐れはあるでしょう」
(投資顧問会社エフピーネット代表の松島修氏)
この20%下落も、ブラックマンデーを連想させる。
ブラックマンデー後、株価は上げ下げを繰り返し
ながら、11月に最大の下落率(ブラックマンデー
前日との比較)を記録。
その数字が、20・3%だ。
現在の日経平均にあてはめると1万8549円となる。
だが、この程度で株価下落が止まる保証はない。
「ブラックマンデー当時と違い、現在は自動売買
システムが発達しています。たとえば、何パーセント
下がった時点で『売り』という指示をコンピューター
が出します。すると、株価は一段と下落し、さらなる
『売り』を誘発します。売りが売りを呼ぶ負の連鎖です」
(株式アナリストの黒岩泰氏)
アベノミクス相場の弊害を指摘する声も高まって
きた。
政府・日銀が無理やり株価を下支えしてきたため、
市場原理が全く働かない“歪んだ官製相場”だと
海外勢はみている。
安倍首相も完全に狼狽している。
6日朝、執務室に入るなり「これからどういう動きに
なりそうか」と、秘書官に慌てて市場の動きを確認
している。
さらに、国会では、日銀の黒田総裁について
「手腕を信頼している」と、わざわざ続投を示唆した。
株価暴落のキッカケがアメリカの金利上昇懸念
だったことから、市場に対して「異次元緩和を続ける」
と宣言した形だ。
「そもそも日本市場は、日銀やGPIF(年金積立金
管理運用独立行政法人)が大量に株を買うことで、
日経平均にして2000円程度も底上げされている
のです。砂上の楼閣なので崩れ出したら、あっと
いう間に崩壊します。株価上昇だけが頼りだった
アベノミクスは、もはや打つ手なしでしょう。こうなる
と、ブラックマンデーを超えるキツい下げを覚悟
すべきかもしれません」(証券アナリスト)
08年のリーマン・ショック時、日経平均は1カ月後
に40%の下落率を記録した。
現状にあてはめると、1万5000円割れとなる。
【転載終了】
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今日の展開を見ると下げ圧力のほうが強いと
感じます。
あまり当てにはならないアナリストの予測では
ありますが、日銀やGPIFで支えてきた株価です
ので、大きく崩れたら支えきれにようにも感じます。
外資は、日本から残りの資金を引き揚げるかも?
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