シリア侵略の手駒だった傭兵部隊が崩壊、・・・米軍は自らが戦闘の最前線へ !?

桜井ジャーナル


【転載開始】

■シリア侵略の手駒だった傭兵部隊が崩壊、

  クルドが思惑通りに動かず、米軍は自らが戦闘の最前線へ


 アメリカ主導軍は2月7日にデリゾールで

シリア政府軍を空爆、政府側の戦闘員

100名以上が殺されたとも伝えられている。

アメリカ側はこれを「自衛」のためだと主張

しているようだが、シリア政府の承認を得ずに

軍隊を侵攻させているアメリカ軍は単なる

侵略者にすぎない。


 イスラエルやサウジアラビアからの強い

要請もあり、アメリカは自らがロシア軍との

戦闘に出ざるをえない状況になりつつある

ように見える。

強く出ればロシアも中国もアメリカに逆らわ

ないという思い込みでネオコンは四半世紀以上、

侵略戦争を続けてきた。


 アメリカは何をしでかすかわからない国だと

思わせれば自分たちが望む方向へ世界を

導けるとリチャード・ニクソンは考え、

イスラエルは狂犬のようにならなければならない

と同国のモシェ・ダヤン将軍は語ったが、

そうした考えからネオコンは離脱できないでいる。

二言目には「圧力を加えろ」と叫ぶどこかの国の

人間と似ている。「神風」頼みの暴走。

ドルが基軸通貨の地位から陥落し、アメリカの

支配システムが崩壊する日が近いとネオコンも

認識、ロシアと中国を屈服させるか破壊しようと

必死なのだろう。


 シリア政府の要請を受けたロシア軍が軍事介入

してからアル・カイダ系武装勢力やダーイッシュ

(IS、ISIS、ISILとも表記)の支配地は急速に縮小、

こうした戦闘集団を傭兵として使っていたアメリカ、

イスラエル、サウジアラビアの三国同盟を中心と

する勢力は次の手先としてクルドと連携しはじめ

たが、思惑通りに進んでいないようだ。


 ロシア軍が空爆を始めてから1年後の2016年9月、

国務長官だったジョン・ケリーがシリア情勢について

語っている音声がインターネット上を流れた。

​ロシアは正当な政権に招き入れられたが、

われわれは招かれていないとケリーはその中で

口にしている​が、これは事実。

アメリカ政府が反シリア政府軍に武器を提供し、

戦闘員を訓練していることも認めている。

その結果、ダーイッシュは強くなり、ロシア軍を

軍事介入させることになり、状況は一変した。

ケリーは​ロシアが方程式を変えてしまった​と

表現している。


 ​バラク・オバマ政権が武器/兵器を供与

していた相手がサラフィ主義者(ワッハーブ派)

やムスリム同胞団、アル・カイダ系のアル・ヌスラ

(AQI)であり、そうした政策を続けると東部シリア

(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の

支配国が作られる可能性があると2012年8月に

警告​していたのはアメリカ軍の情報機関DIA

(国防情報局)。

その当時のDIA局長がマイケル・フリン中将、

ドナルド・トランプ大統領が最初の国家安全保障

補佐官に選んだ人物だ。


 ケリーがシリア情勢について語っていた頃、

デリゾールの南東に広がる油田地帯を制圧

するためにシリア政府軍が進撃していた。​

そのシリア政府軍をアメリカ主導軍がF-16

戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機で2016年

9月17日に攻撃、80名以上の政府軍兵士を

殺している​。

空爆の7分後にダーイッシュの部隊が地上で

シリア政府軍に対する攻撃を開始している

ことから、両者は連携していると見られている。

28日には2つの橋を、30日にも別の橋2つを

それぞれ爆撃して破壊して政府軍のユーフラ

テス川渡河を困難にしている。


 ロシア系メディア(アラビア語のスプートニク)に

よると、その後、​9月20日にアレッポの山岳地帯

にある外国軍の司令部をシリア沖にいる

ロシア軍の艦船から発射された3発の

超音速巡航ミサイルが攻撃、約30名を殺した​と

いうが、その中にはアメリカ、イギリス、イスラエル、

トルコ、サウジアラビア、カタールから派遣された

軍人や情報機関の人間が含まれていたとも

言われている。

この司令部がデリゾールでの空爆を指揮したと

いう情報も流れていた。


 その1年後、2017年9月にはイドリブで注目

すべき出来事が引き起こされている。

その月の13日にイドリブの州都へパトロールの

ために入ったロシア軍憲兵隊29名が20日の朝に

アメリカの特殊部隊に率いられた武装集団に

襲撃されたのだ。

戦車などを使い、ハマの北にある戦闘漸減ゾーン

で攻撃を開始、数時間にわたって戦闘が続いた。

作戦の目的はロシア兵の拘束だったと見られている。


 それに対し、ロシア軍の特殊部隊スペツナズの

部隊が救援に駆けつけて空爆も開始、

襲撃した戦闘員のうち少なくとも850名が死亡、

空爆では戦闘を指揮していた米特殊部隊も全滅

したと言われている。

イドリブでロシアやシリアの部隊がどこにいるかと

いう機密情報がアメリカ主導軍からアル・ヌスラ

(アル・カイダ系武装集団)へ伝えられていた

可能性が高い。


 21日にはロシア軍とアメリカ軍の軍人が直接会い、

シリア情勢について話し合ったと伝えられているが、

その直後にロシア軍のバレリー・アサポフ中将が

デリゾールで砲撃により戦死した。

この攻撃もアメリカ側から正確な情報が戦闘集団側

へ流れていたと見られている。

22日にはイスラエル軍機がダマスカス近郊を空爆

した。


 アメリカ主導軍がシリア政府軍を空爆した今年

(2018年)2月7日にもイスラエル軍機が午前3時半に

ダマスカスへ向かって数発のミサイルを発射、

シリア政府によると、そのミサイルは撃ち落とされて

いる。

また、時を同じくして各地に残っている戦闘集団が

一斉にシリア政府軍をミサイルや砲撃で攻撃したと

いう。


 今年1月6日にはシリアの西部、地中海に面する

フメイミム空軍基地とタルトゥースの海軍施設が

13機の無人機(ドローン)攻撃されたが、

ロシア軍の短距離防空システムのパーンツィリ-S1

で7機が撃墜され、6機は電子戦兵器で無力化

されたとされている。

損害はほぼなかったということだ。


 100キロメートルほど離れたイドリブの南西部地域

から飛び立ったドローンはGPSと気圧計を利用して

攻撃目標までのルートを自力で飛行、ロシア国防省

によると、攻撃の際にはターゲットの空軍基地と

海軍施設の中間地点でアメリカの哨戒機P-8A

ポセイドンが旋回していた。

この哨戒機は攻撃に何らかの形で関与、

ロシアの防空体制、反応の具合などを調べた可能性

がある。


 また、2月3日にはイドリブでロシア軍のSu-25攻撃機

がMANPADS(携帯型防空システム)で撃墜され、

脱出したパイロットは地上での戦闘を経て死亡した。

攻撃に関わったと見られるジャブハト・アル・シャム

(ジャブハト・アル・ヌスラ)の戦闘員約30名はロシア軍が

巡航ミサイルで殲滅している。


 アル・シャムがMANPADSをどこから入手したか

調べるためにシリアの特殊部隊がイドリブで活動中だと

いうが、アメリカ軍はクルド勢力へMANPADSを供給して

いる。

アメリカ軍はシリア北部、トルコとの国境近くに3万人

規模のシリア国境軍をSDF(シリア民主軍)/YPG

(クルド人民防衛隊)主体で編成するとしているが、

それに反発したトルコ軍がシリア領内に入り、

クルド勢力を攻撃している。


【転載終了】

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 米は、世界最大のテロ国家と言われています。

知らないのは日本国民だけということでしょう。


 アメリカ側につくのは、主だったとこで日本、イスラエル、

サウジ、他小国だけだと思います。


 イギリスはアメリカにつくかわかりませんね。

欧州で孤立はしたくないでしょうから。


 アジアでは北朝鮮攻撃はないと思うのですが。

中東で思惑通りことが運ばない以上、米は、現時点では

中国を敵にしたくないでしょう。


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