コロナ学級閉鎖“基準”はインフル対応より緩い
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コロナ学級閉鎖“基準”はインフル対応
より緩い
文科省の指針改定で「学校クラスター」
多発も
公開日:2022/08/23
〈#このままでは2学期は無理〉──。
新学期まであと10日のタイミングで、
こんなハッシュタグがSNS上で話題と
なっている。
新型コロナ第7波の感染拡大が続く中、
学校再開に不安の声が上がっているのだ。
文科省が教育現場の感染防止策を緩める
方針を打ち出したことも大きかった。
文科省は19日、児童生徒や教職員が
感染した場合の「対応ガイドライン」の
改定を自治体などに通知。
学級閉鎖を判断する基準として、
次のように記している。
〈同一の学級において、複数の児童生徒
等の感染が確認された場合であっても、
その間で感染経路に関連がない場合やその
ほか学級内の他の児童生徒等に感染が広が
っているおそれがない場合については、
学級閉鎖を行う必要はない〉
従来の学級閉鎖の基準は、学級内で
〈複数の児童生徒等の感染が判明した場合〉
などで、感染経路は関係なかった。
ところが、文科省は19日の通知で感染経路
について言及。
家庭内で感染した児童が複数いたとしても、
学級閉鎖する必要はないという。
■判断は現場に丸投げ
文科省は「柔軟な対応」を教育現場に訴え
ているらしいが、感染拡大のさなかに対策
を緩和した格好である。
クラスの生徒2~3割が欠席したら学級閉鎖
となるインフルエンザ対応よりも緩い。
果たして基準を緩めて大丈夫なのだろうか。
昭和大医学部客員教授の二木芳人氏
(臨床感染症学)がこう言う。
「誰が『感染経路の関連の有無』を判断する
のでしょうか。学校が保健所の判断を仰ぐな
らまだしも、先生や保護者の方が判断できる
のか疑問です。かえって混乱を生むと思いま
す。『柔軟な対応』と言えば聞こえは良いで
すが、結局は現場に丸投げしているに等しい。
今まで通り『感染者が複数出たら閉鎖』とい
う対応で良かったのではないかと思います」
厚労省の集計によると、夏休み直前の
先月11~17日は「学校・教育施設等」の
クラスターが337件発生。
第6波の最多351件に近い水準だ。
現状、感染状況は夏休み前より深刻化し、
全国の新規陽性者数は連日25万人超で高止ま
りしている。
新学期に夏休み前よりも「学校クラスター」
が多発する恐れがある。
「10代以下の子どもが重症化するケースも
ありますし、後遺症が残る場合もあります。
世間の動きに合わせて、文科省も新学期前に
緩和に動いたのでしょうが、科学的根拠に
乏しいと言わざるを得ません」(二木芳人氏)
保護者や教職員の不安は尽きそうにない。
【転載終了】
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お盆に海外旅行で感染して、帰国でき
ない人や、帰省先の家族を含め全員が
感染してしまったというような事例が
出ているようですね。
岸田政権の失政と言ってもよさそうで
すね。
多分、5類化への布石だったのでしょう
が?
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