下町ボブスレー騒動 ジャマイカが乗りたくない本当の理由・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】

話題の焦点

■下町ボブスレー騒動 ジャマイカが乗りたくない本当の理由

 2018年2月15日


 韓国・平昌冬季五輪に出場する

ジャマイカ代表が日本製のボブスレーを

採用せず、「下町ボブスレーのプロジェクト推進委」

(東京都大田区)が契約違反として、

ジャマイカ側に6800万円の損害賠償を請求する

――と騒動になっている問題。

何だか、南国気質のジャマイカのわがままな

“ドタキャン”のように見えるが、そうではないらしい。


 「下町ボブスレー」の開発は、大田区の産業振興

の一環で2011年秋に始まった。

中小企業がボブスレーをゼロから開発する

――との試みで、計画が一気に動きだしたのが、

13年2月の安倍首相の施政方針演説からだった。


 「東京都大田区の中小企業を経営する細貝さん

は、仲間とともに、ボブスレー競技用ソリの国産化

プロジェクトを立ち上げました。今こそ、世界一を

目指していこうではありませんか」


 プロジェクトの仕掛け人で推進委のGMを務める

細貝淳一氏が後にインタビューサイト

「カンバセーションズ」で「総理が個人の名前を

出すというのはよほどの覚悟がないとできないこと。

これで安心してついてくれたスポンサーも結構

あった」と振り返った通り、演説した4カ月後の

6月には下町ボブスレーは中小企業庁の

「JAPANブランド育成支援事業」に採択され、

支援に名乗りを上げるスポンサーも相次いだ。

確認できるだけで経産省から最大2000万円、

大田区から1000万円の補助金が出ていると

みられる。

まさに首相の“鶴の一声”で、役所が全面

バックアップ。

一気に“国家事業”となったのだ。


 だが、「氷上のF1」と呼ばれるボブスレーの

「世界一」は、安倍首相が考えているほど簡単

じゃない。

まして競技登録選手が50人しかいないといわれ

ている日本だ。

いくら開発者の技術力が高くても、競技人口が

チョボチョボでは試作品開発もままならないだろう。

実際、12年以降、全日本選手権で下町ボブスレー

が優勝したのは2回だ。


 「日本代表チームはソチ五輪で下町ボブスレーの

採用を見送り、今回のジャマイカチームと同じラトビア

製に乗りました。平昌五輪に向けたレースでも下町

ボブスレーには乗ってません。おそらく、日本代表

チームに採用されなかったため、ジャマイカに無償

提供――と考えたのではないか。しかし、昨年12月

のドイツW杯で下町ボブスレーは輸送トラブルで試合

会場に届かず、ジャマイカはラトビア製を使って好成績

を収めた。さらに下町ボブスレーは1月の機体検査で

2回も不合格になったのです。これでは、1000分の

1秒単位の速さを競うボブスレー選手としては、タダ

でも乗りたくないと思いますよ」(スポーツ紙記者)


 「JAPANブランド」を目指すのであれば、

技術で勝ってほしいものだ。


【転載終了】

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 ラトビア製は、確か、競技経験者が社長の

6名の小さな会社だったと思います。


 やはり、競技のノウハウが加味されて

いるのでしょうかね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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