「1ドル=145円」が目前、円安まだまだ進む恐れ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■「1ドル=145円」が目前、円安まだまだ
進む恐れ・・・岸田政権と日銀に打つ手は
あるのか?
公開日:2022/09/10
「スピード円安」が止まらない──。
円相場は1ドル=145円に迫り、24年ぶり
の円安水準が続く。
帝国データバンクによると、円安に伴う
輸入コストの上昇などによる「円安倒産」
は、8月に7件発生。2016年5月(12件)
以来、6年ぶりの高水準となった。
年初から30円下落の「スピード円安」に
より、予測できないコスト増が重荷に
なっている。
恐ろしいのは、まだまだ円安は進む可能性
があることだ。
「9月13日に米国の8月の消費者物価
指数(CPI)が発表されます。依然、
インフレ率が高水準ならFRB(連邦準備
制度理事会)の利上げ姿勢が強まる。
日米の金利差拡大を見据えたドル買い・
円売りが進み、近く、1ドル=150円を
突破、年内200円が視野に入ってきます」
(兜町関係者)
円が200円に近づけば、さらなる円安
倒産や物価高は避けられない。
岸田政権に打つ手はあるのか。
■日銀「大幅利上げ」はむしろ逆効果
鈴木財務相は7日、「これが継続する
ならば、必要な対応を取る」と
「為替介入」をチラつかせたが、市場
は反応しなかった。
残る手は、日銀が“利上げ”に動くこと
ぐらいだが、FRBの“超高速利上げ”に
対し、日銀が少し利上げしたくらいで
は、円安にブレーキはかかりそうにない。
黒田総裁も「金利をちょこっと上げたら
それだけで円安が止まるとは到底考えら
れない」(7月21日の記者会見)と漏ら
している。
むしろ、日銀の「大幅利上げ」は、
さらなる円安をもたらすという指摘も
出始めている。
「日本の大幅利上げは逆効果です。米国
は雇用が絶好調。物価が高騰しても、賃金
が上がっているので、モノは飛ぶように
売れています。だから利上げができる。
景気がパッとしない日本で大幅利上げをす
ると、大変なことになります。企業の設備
投資は低迷し、住宅ローンの利率が上がれ
ば家も売れなくなる。中小企業の倒産も
相次ぐでしょう。深刻なマイナス成長に
陥れば、円売りが加速し、かえって円安が
進みかねません」
(経済ジャーナリスト・井上学氏)
財務省と金融庁、日銀は8日、臨時会合
を開き、円安について対応を協議。
会合後、財務省の神田真人財務官は
「為替市場において必要な対応をとる準備
がある」と語ったが、本当に有効な手を
準備しているのだろうか。
【転載終了】
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賃上げして国民の可処分所得を上げ
ないとダメですね。
黒田日銀は、賃上げナシのインフレ
2%など無理スジでした。
奇しくも、円安が急激に進んで自然に
2%以上になってしまいましたが。
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