大規模マスグレーブはロシア軍陣地のすぐ裏にあった
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■【イジューム報告】
大規模マスグレーブはロシア軍陣地の
すぐ裏にあった
2022年9月19日
捜査員たちは遺体を掘り出すとすぐに
新しい遺体の掘り出しに追われていた。
《戦争の現実を伝えるために敢えて
凄惨な写真の公開に踏み切りました》
=18日、イジューム 撮影:田中龍作=
人間はどこまで残酷になれるのだろうか。
どれくらいの規模の殺戮になるのだろうか。
想像もつかない。
450の墓があることが確認されたが、
1つの墓からウクライナ軍兵士17人の遺体
が出てきたりする。
ハリコフ州南端の街イジュームの
幹線道路脇の松林にマスグレーブはあった。
松林に入ると、まずロシア軍陣地が目に
飛び込んでくる。夥しい数のトーチカだ。
ロシア軍陣地の真裏がマスグレーブと
なっていた。腐臭が鼻を突いた。
遺体にハエが山のようにたかっていた。
白骨化したのもあれば、皮膚の張りがまだ
あるのまで様々だ。
強烈な腐臭に嘔吐する捜査員もいた。
ロシア軍は殺害した住民やウクライナ軍
兵士を自軍陣地の裏に運んで来て埋めた
ものと見られる。
次から次へと遺体が掘り出されていった。
そこにあるのは命の軽さだった。
=18日、イジューム 撮影:田中龍作=
ハリコフ地検トップのソコロフ・エフゲニ
検事正によればー
これまでに見つかった遺体は110体。
最も古い遺体は占領してすぐの4月1日に
埋められたものと見られる。
最も新しい遺体は9月2日。
後ろ手で縛られ拷問された跡のある
遺体もあった。
惨劇はロシア軍の5か月余りにわたる
占領がもたらしたとしか言いようがない。
いつものことだが、ロシア軍陣地には
未使用の砲弾があちこちに残されていた。
散乱ではない。まとまってあるのだ。
ウクライナ軍に急襲され算を乱して敗走
したことが伺える。
最も新しい遺体は9月2日に埋められた
ものだった。
ウクライナ軍の攻勢が遅ければ、遺体は
さらに増えた。
国際秩序を守らぬ無法者による殺戮を
止めるのは武力しかない。
残念なことだが、これが現実だ。
戦争犯罪を訴追する検事がマスグレーブ
の発掘を見守った。
=18日、イジューム 撮影:田中龍作=
【転載終了】
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第二次世界大戦でもあったように、
特別法廷でプーチンまで裁いてほし
いですね。
プーチンの行為は、自国の兵士に
対しても戦争と知らせないで前線に
送り出しています。
許されない行為ですよね。
戦争を主導したA級戦犯は処刑です。
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