安倍国葬このまま突っ込めば「世紀の赤っ恥」

日刊ゲンダイ


【転載開始】


■<岸田首相には「辞めろ」コール>安倍国葬

 このまま突っ込めば「世紀の赤っ恥」

 2022 年 9 月 18 日


■二階元幹事長は「議論すべきでない」


 「自民党は『統一教会との関係を断つ』

と宣言したのに、教団とズブズブの安倍

元首相を国葬によって美化するのは筋が

通らない。それでも岸田首相が国葬を強行

すれば、支持率はますます下落するでしょ

う。そもそも、安倍元首相には国葬に値す

る業績があるのでしょうか。当時は戦後

最長政権でノーベル平和賞を受賞した佐藤

栄作だって国葬ではなかった。国民の半数

以上が反対する国葬で、なおかつカルト

教団と関係が深い元首相の国葬には各国

のトップも参列しづらいから、現職はほと

んど来ません。このままでは、統一教会の

ための国葬になってしまい、出席するのも

憚られる。百害あって一利なしです。日本

国民としても恥ずかしい。岸田首相に国葬

を撤回する英断を下す勇気さえあれば、

支持率は上がったでしょう」

(政治評論家・本澤二郎氏)


 国論を二分する国葬について、自民党

の二階元幹事長はきのう(16日)、

CS番組の収録で、

「国葬がどうだとか、こんな時に議論すべ

きではない。控えるべきだ」と発言した。

「(国葬が)終わったら、反対していた

人たちも、必ずよかったと思うはず。

日本人なら」とも言った。

まるで、国葬に反対するのは非国民とでも

言わんばかりだ。


 しかし、実際は世論の大多数は国葬に

反対している。

それでも内閣が決めたことに黙って従えと

いうのでは、民主主義国家の看板がむなし

い。

自民党や支持者が費用を全額負担するなら

まだしも、血税で賄われる国葬が国会の

承認も得ず、議論も経ずに強行されること

に対し、主権者が反対するのは当然の権利

だろう。


 二階は「みんな黙って手を合わせて見送

ってあげたらいい」とも言っていたが、

国葬に反対する国民だって、そうしたいと

思っている。

静かに送れたらどんなによかったか。

横死した安倍を悼む気持ちと、国葬に賛成

することは別の話だ。

国民が納得できない国葬を強行する岸田

政権が、反対の声を大きくしているので

ある。


■国民の分断を招いてでもメンツや保身

 を優先


 「何事も検討して先送りばかりの岸田

首相が、珍しく素早く決断した国葬が支持

率下落の要因になったのは皮肉ですが、

そもそもの発端が党内の安倍派や岩盤支持

層をつなぎ留めるためであったり、弔問

外交で点数を稼ぐというヨコシマな発想

から来ているから、こういうことになる。

すでに世界各国に通知して出席者が決ま

りつつある以上、今さら中止にはできな

いという現実も重くのしかかっています。

こういうタイミングで英国のエリザベス

女王が亡くなり、19日に国葬が執り行わ

れることになった。安倍氏の国葬より後

に決まったのに、日本には来ない米国の

バイデン大統領も参列するなど、各国の

国家元首クラスが勢ぞろいしますから、

彼我の差を見せつけられることになる。

二階元幹事長が言うように『やってよか

った』とは、決してならないでしょう。

エリザベス女王の国葬の1週間後では、

よりどころだった弔問外交も成果などな

い。ますます法的根拠や正当性が問われ

かねません。国葬直後の10月初旬からは

臨時国会も始まり、岸田首相は真正面か

ら追及を受けることになる。戦国時代の

武将ではなく平時の公家タイプの岸田

首相に乗り切る力量や胆力があるでしょ

うか」

(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)


 各国元首が参列するエリザベス女王の

国葬は、所要約1時間を予定していると

いうが、安倍の国葬は5時間にも及ぶ。

その間、給水所の水しか飲めず、途中

退席もできない。

海外からの要人もそうだから、なんだか

申し訳ないような気持ちになってくる。

こんな国葬を強行して、誰が喜ぶのだろ

うか。


■安倍政権の負の遺産に苦しめられる


 立憲民主党の小沢一郎衆院議員も

ツイッターでこうつぶやいていた。


 <「国葬なんて言わなきゃ良かった。

でも海外からも来ちゃうし、今更やめ

ますと言えば責任を問われるし、もう

やるしかない」。岸田総理の内心は

大方そんなところ。国民の分断を招い

てでも、メンツや保身を第一に考える

時点で、この総理は総理たる資格が無く、

完全に終わっている。一刻も早く辞め

るべき。>


 7月8日に安倍が凶弾に倒れ、わずか

6日後の7月14日に岸田が国葬の実施を

発表。

その後、国会の議論もないまま閣議決定

だけで実施を決めてしまったのだが、

この2カ月の間に撤回する機会はあった

はずだ。


 そうでなくても、国葬と言うからに

は国民の代表である国会の議決を得る

とか、少なくとも三権の長の了承を

取り付ける必要はあっただろう。

閣議決定だけで決めた国葬なんて、

実態は政府葬か内閣葬でしかない。

それは、「多大な功績を残した」安倍

に対しても失礼じゃないのか?


 「いったん閣議決定を撤回して、国会

で議決することからやり直せば体裁は保

てたかもしれません。国会は自公与党が

多数派なのだから、やろうと思えばでき

たはずです。そうはせず、閉会中審査に

出席して通り一遍の説明をすればOKと

考えていたとすれば、あまりに見通しが

甘いし、閣議決定で何でも決められると

いうおごりがあったと言わざるを得ない。

第2次安倍政権からの悪しき前例を踏襲

したことが、つまずきの原因となった。

閣議決定で何でも決める強権手法だけで

なく、急激な円安による物価高はアベノ

ミクスの副作用だし、統一教会の問題も

安倍元首相の置き土産で、ここへきて

岸田首相はことごとく安倍元首相の負の

遺産に苦しめられている。それもこれも、

政権維持のために党内政治を優先して、

安倍シンパにおもねってきたせいです。

民意に対して自慢の『聞く力』を発揮す

れば、ここまで窮地に陥ることもなかっ

たでしょう」(五十嵐仁氏=前出)


 今から国葬を中止するのは大変なこと

だが、それは「一時の恥」で終わる。

このまま突っ込めば、世紀の赤っ恥で、

未来永劫語り継がれることになる。

そんな目に遭わされる安倍がかわいそう

だ。


 もちろん、国葬を決めた岸田本人は

自業自得で、支持率下落で危険水域に

突入という民意の「辞めろ」コールを

突きつけられることになる。


【転載終了】

********************


 ここにきて、

”決められない政治家岸田”が出て

しまいましたね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000