【ウクライナ発】「キューバミサイル危機以来のリスク」
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■【ウクライナ発】
「キューバミサイル危機以来のリスク」
取材は体力との戦いに
2022年10月7日
ロシア軍に致命傷を与えるため進撃
するウクライナ軍の装甲車。
=5日、リマン 撮影:田中龍作=
今から60年前、米国とソ連は核戦争の
一歩手前まで行った。キューバミサイル
危機である。
ケネディとフルシチョフの頂上会談に
より、危機は寸前のところで回避された。
半世紀余りの時を経てロシア軍は
ウクライナに侵攻した。
だが通常戦では勝ち目はなくなった。
全面撤退の可能性も視野に入る状態だ。
追い込まれたプーチン大統領が核兵器
を使用するのではないかとの懸念が、
国際社会を覆う。
プーチン自身が
「ロシアの領土(ウクライナの4州も含め
て)を守るためにはあらゆる手段を使う」
として大量破壊兵器の使用を仄めかすあり
さまだ。
バイデン米大統領は6日、
「キューバミサイル危機以来のリスク」と
警告を発した。
「ハルマゲドン(終末戦争)」とまで形容
し、強い危機感を示す。
2014年のクリミア侵攻から一転、今では
追い詰められたプーチン大統領。
=2月開戦直前、キーウ 撮影:田中龍作=
2月の開戦前にもバイデンは
「ロシアがウクライナに侵攻する」と予告し
ていた。予告は現実のものとなった。
核実験も含めてプーチンの核使用は絵空事
ではないのである。
ビキニ環礁での実験(1946~58年)はとも
かく、実戦での核使用は太平洋戦争以来とな
る。
ヒロシマ・ナガサキを経験した日本の
ジャーナリストとして、プーチンの核使用を
見届けなくてはならない。
とはいえ、東南部で続く通常戦からも目が
離せない。
激戦地はズタズタに破壊されているので、
近くの州のホテルやモーテルに投宿する他
ない。
一方、核はどこで使用されるのか分から
ない。
どこにでも行ける首都キーウが好都合だ。
海外メディアは複数の記者・カメラマンが
各地に分散して取材を続ける。
ところが田中龍作の場合、身はひとつしかな
い。
ウクライナは広大である。
首都と激戦地を行ったり来たり。
疲労困憊である。
体力との戦いになってきた。
【転載終了】
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万一、ロシアが”核”を使った場合、
アメリカとNATOはロシアを攻撃する
と警告。
ロシア国内の軍事基地が攻撃目標に
なるのか?
黒海艦隊とクリミアの核施設を含めた
ウクライナ国内のロシア軍殲滅を目標
とするのか?
いずれにしろ、ロシアは”核”を使い
にくい状況であり、既に詰んでいるの
では?
また、イランを含めたロシア寄りの
国々の国内が混乱しているのもロシア
にはリスクとなっていますね。
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