きょう出てくる「決裁文書」に騙されるな
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■森友・公文書改ざん、きょう出てくる「決裁文書」に騙されるな
「あなたたち、原本の定義をあいまいに
しようとしていますね」。
森ゆうこ議員(自由)が財務官僚たちを
ニラミつけながら言った。
財務省が、昨年3月国会に提出した
森友学園への売買決裁文書が改ざん
されていた、とされる疑惑。
財務省があす8日、(改ざん前の)決裁文書
のコピーを参院予算委員会に提出することで、
自民党と民進党が合意した。
だが、改ざん前の調書(=真正)が出てくれ
ば、内閣総辞職ものだ。
財務省が、またもや「改ざん版」を提出する
ことが、十分に懸念される。
きょう午後あった野党合同ヒアリングで、
森ゆうこ議員が財務官僚に「原本の定義を
あいまいにしようとしていますね」と迫ったの
は、このためだ。
実際、財務省理財局の井口裕之・国有財産
企画課長は6日の聴取で「開示請求の関係で
いろんなバージョンが存在してしまった」。
語るに落ちている。
きょうまた、新たなバージョンが見つかった ―
国会で配布された決裁文書の調書部分には
(ファイルに閉じた際の)パンチ穴の跡が付いて
いた。
しかし野党議員たちが5日、近畿財務局で
入手した決裁文書の調書部分にはパンチ穴
の跡は全くない。きれいなままだ。
近畿財務局にあった調書はファイルに
閉じられていて(写真)、森ゆうこ議員は
そこからコピーを取るよう財務局職員に
依頼した。
だがコピーは20分待っても30分待っても
出てこなかった。
たかだか調書6枚のコピーである。
「おかしい」と直感した福島みずほ議員(社民)
が事務室に踏み込んだ。
その時、職員はファイルにあった調書とPC
の画面を懸命に突き合わせていた、という。
野党議員たちが近畿財務局で入手した
「調書」にパンチ穴の跡が付いていないのは、
PCからプリントアウトした可能性が高い。
井口課長が口を滑らせたように、幾つも
バージョンがあることだけは確かなようだ。
野党議員が大阪地検まで行って「調書」の
写しを入手したとしても、その「調書」が原本
(=真性)とは限らない。
大阪地検への決裁文書の提出は任意だった
ため、時間の猶予があった。
コピーを取って、都合の悪い部分だけ書き換え
て、地検に提出する。それ位は朝飯前である。
そこにあるのは、「点と線」(松本清張)と
「羅生門」(芥川龍之介)が入り混じったような、
手の込んだ騙しと底知れぬ不信の世界だ。
あす(8日)、財務省が出してくる決裁文書の
コピーが原本(改ざん前)とは、ゆめゆめ思って
はならない。
【転載終了】
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優秀な頭脳の官僚のレベルが、
ツートップレベルに・・・
官僚養成学校が「日本の平壌大学」と
世界から揶揄されるのもわかります。
一路線を走ってきたところだけではなく、
違う路線の人材も、もっと活用すべきです。
民間では、私大出の経営者の企業業績が
良いということですが、柔軟な思考で対応
できるからでしょうかね?
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