世界中で唯一、南北首脳会談を非難し、止めようとしていた日本政府・・・
LITERA
【転載開始】
■世界中で唯一、南北首脳会談を非難し、
止めようとしていた日本政府
たとえば、菅義偉官房長官は、南北首脳会談
合意について、むしろ非難に近いようなこんな
コメントを発した。
「北朝鮮問題の対応にあたっては、北朝鮮との
過去の対話が非核化に繋がってきていない。
その教訓を十分踏まえて対応すべきものであると
思ってますし、対話のための対話であっては意味
がない」
「我が国としては引き続き、日米、日米韓3カ国
で協力して、関係国と連携をしながら、北朝鮮に
政策を変えさせて、核ミサイル計画を放棄させる
ために、あらゆる方法で圧力を最大限まで高め
ていく」
「今日まで示してきた方針はいささかも変わりは
ないということです」
菅官房長官だけではない。
河野太郎外相も6日の会見で「経済制裁で困って
いるので、(金委員長は)必死にほほ笑み外交を
やっているのだろう」と挑発。
小野寺五典防衛相は7日に「忘れてならないのは、
北朝鮮は過去何度も同じように核の放棄を半ば
約束し実際には核開発をずっと続けていたこと」
と記者団に語った。
そして、安倍首相も昨日の参院予算委で対話路
線を完全否定し、「圧力を最大限まで高める」と
言い放った。
「対話のための対話では意味がないわけであり
ますし、対話に応じたからといって、たとえば制裁
を緩める対価を与える、対話に対して対価を与え
るということがあってはならない」
「核・ミサイル計画を放棄させるため、安保理
決議の完全な(制裁)履行など、あらゆる方法で、
圧力を最大現まで高めていく考えであります」
はっきりいうが、こんな態度を示したのは、
世界中で日本の政府くらいである。
南北首脳会談合意のあと、トランプ大統領はすぐに、
南北首脳会談について「世界にとって素晴らしい
ことだ」と言明し、対話に意欲を示したことを
「北朝鮮は真剣だと思う」と評価した。
ロシアもザハロワ外務省情報局長が7日に
「前向きな進展を歓迎する」と表明。
EUも、モゲリーニ外交安全保障上級代表が6日に
「勇気付けられる進展」と述べて歓迎を示している。
中国も、王毅外相が8日の会見で「問題解決への
重要な一歩を踏み出した」と支持を表明し、
「なるべく早く有益な(米朝)2国間、多国間対話を
再開すべきだ。中国はそのために努力を続ける」
と対話に向けての協力を惜しまない姿勢を打ち
出した。
ところが、日本政府と安倍首相だけは交渉の
進展を期待するようなコメントは一言も出さず
「北朝鮮を信用するな」「対話に対して対価を
与えるな」「まだまだ圧力を高めるぞ」と息巻き
続けたのだ。
断っておくが、金正恩委員長は5日の韓国
特使団との会談ですでに「対話が続く間は
追加の核実験や弾道ミサイル試射を行わない」
ことで合意、米朝関係の正常化と非核化協議に
ついて「米国と虚心坦懐に対話する用意がある」
と表明していたのだ。
それでも、こんな態度をとるということは、
ようするに、安倍政権がこれまで、北朝鮮問題
の解決や非核化の実現を目指していたわけ
ではないことの証明だろう。
北朝鮮危機をあおることで政権浮揚をはかり、
改憲を推し進めてきた安倍政権にとって、
朝鮮半島情勢が安定し非核化が実現することは、
むしろあってはならない事態なのだ。
だから、いまも平和的解決の動きがあることを
認めようとせず、緊張状態を維持するために、
「圧力が必要」などと言い張っていたということ
だろう。
■米韓連携の南北首脳会談合意を知らされず
慌てまくった菅官房長官
自分たちの権力維持と政治的野望のために
世界平和の実現まで妨害しようとはグロテスクと
しか言いようがないが、この間の北朝鮮をめぐる
動きでもうひとつ、浮き彫りになった安倍政権の
ヤバさがある。
それは、日本政府がこの強硬路線を取り続けた
結果、朝鮮半島の平和・非核化に向けた交渉から
完全に外され、情報すらもらえていなかったという
事実だ。
複数のメディアが報道している通り、この間の
交渉は韓国と米政府が連携して行ってきたものだ。
ところが、安倍政権は韓国からはもちろん、
ポチのように尻尾をふってきた米国からも情報を
もらえず、その交渉から完全にパージされていた。
実際、南北首脳会談実施の発表を受けたときの
安倍政権の反応ときたら、まさしく寝耳に水で
大慌てという感じだった。
菅官房長官も「(北朝鮮の非核化については)まず
韓国側からしっかりと説明を受ける必要がある」と
会見で述べるなど、明らかに米韓からの情報を確保
していないのがミエミエ。
また、“ヒゲの隊長”こと、佐藤正久外務副大臣は
3月6日の段階で〈慎重に対応しないと。
しかも北朝鮮はまだ何も発表していない。
この発表は韓国であり、北朝鮮ではない〉などと
ツイートしていた。
いっておくが、佐藤議員は外務副大臣である。
それがなにも知らなかったのだ。
安倍政権はこの間、「日米は強固な信頼関係が
あって、北朝鮮に最大限の圧力をかけ続けていく
点で完全に一致している」が、融和路線に走る
韓国は「米国からにらまれ、見放されそうになって
いる」などと主張して、御用メディアにも「韓国孤立」
などといった韓国叩きの報道をさせてきた。
しかし、実際は、米韓に見放され、孤立していたのは、
日本だったのだ。
おそらく、日本は今後も、非核化実現の枠組み
づくりにはほとんどかかわらせてもらえないだろう。
最悪の場合は、米国にスケープゴートにされ、
北朝鮮からの「最大の敵国」が米国から日本に移る
可能性もある。
これは反平和というだけでなく、マキャベリスティック
な外交戦略という観点から見ても、大失政だ。
だが、安倍政権に従順なメディアは、こうした
安倍政権の失政については一言も触れようとしない。
それどころか、NHKのニュースなどはこの期に及ん
でも、首脳会談に懐疑的な声ばかりをクローズアップ
していた。
こうした情報操作が「安倍政権はいろいろ問題も
あるが、外交や安全保障では頼りになる」などという
幻想を生み出してきたのだろう。
しかし、日本国民はそろそろ目をさましたほうがいい。
安倍政権が秀でているのは嘘をつく能力だけで、
危機管理能力も外交能力もゼロに等しいのだ。
(編集部)
【転載終了】
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個人的に心配なのは、このような自民政治を
支持する24%(公明含む)の方たちです。
以前、若年層(18歳)が自民党をリベラルと
勘違いしているという記事を書きました。
多分ですが、親世代が勘違いしているような
気がします。
この親世代は、40代で5割が安倍政権を支持
しているそうです。
親世代が勘違いしていれば、子供世代も間違った
情報を持つのは必然かも。
実は、この団塊ジュニア世代の方と結構、
コメント欄で議論したことがあります。
かなり、考え違いをしていることがわかりましたね。
例えば、「志願兵は徴兵制ではない」など。
これは、「経済徴兵制度」というのです。
遡れば、団塊ジュニア世代の親、団塊世代が
勘違いをしているのかも?
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