悪辣シナリオ画策…佐川氏の「証人喚問」与党が認めた理由。
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■悪辣シナリオ画策…佐川氏の「証人喚問」与党が認めた理由
2018年3月15日
佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が実現しそうだ。
14日、自民党の二階幹事長が立憲民主党の
福山幹事長と電話会談し、
「国会審議を通じて佐川氏の招致の必要性が
あれば検討する」と伝えた。
衆参両院の予算委に野党が出席して、改ざん
問題に関する集中審議を行った上で、
佐川氏の国会招致を全会一致で議決する方針
を確認。
16日にも国会が正常化する見通しだ。
これまでかたくなに拒んでいた佐川氏の
証人喚問を与党が突然、認めたのは、
審議拒否を続けている野党を復帰させるためだ。
来年度予算案はこのままでも自然成立するが、
日切れの関連法案などを年度内に成立させる
必要がある。
衆院通過のリミットが20日前後だから、
このタイミングで証人喚問というカードを切った。
だが、佐川氏の喚問で真実が明らかになる
ことは絶対にない。何を聞かれても、
「捜査中のためお答えできない」
「刑事訴追の恐れがあるので、証言を控え
させていただく」で押し通すことは目に見えて
いる。
「官邸も、理財局長時代に『交渉記録は廃棄
した』『事前の価格交渉はしていない』の一辺倒
で国会審議を乗り切った佐川氏の答弁能力を
信頼しています。ボロが出ることはないと安心
しているからこそ、証人喚問を認めたのです。
何を言い出すかわからない昭恵夫人は絶対に
出しません。佐川氏の証人喚問は来週になり
そうですが、念のため、今週中に改ざん問題
でも大阪地検に事情聴取させることも検討して
いるようです。聴取がニュースで報じられれば、
証言を拒否することへの反感も減るでしょうから
ね」(自民党関係者)
さらに、証人喚問で佐川氏が「すべて私の
判断でやった」「財務省内の問題であり、官邸
は関知していない」と言い切れば、むしろ野党
は攻め手を失うというのが、政権サイドが描い
ているシナリオだという。
すべての責任を佐川氏に押し付けるつもりなのだ。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。
「野党が佐川氏の証人喚問を国会審議に
応じる条件にしたのは作戦ミスではないか。
野党が人選を主導する第三者委員会を設置
した上で、佐川氏を招致することを考えるべき
でした。証人喚問では佐川氏から核心を突く
証言を引き出すことはできないでしょう。与党
の戦略にハマってしまう。このタイミングで
オウム事件の死刑囚7人を東京拘置所から
他の拘置所へ移送したのも、森友問題の
ニュースの扱いを小さくするためだといわれ
ている。この政権は本当にしたたかです」
だが、アリバイ的に佐川氏の喚問をやれば
世論が納得すると思っているなら、甘すぎる。
佐川カードを切れば、次は昭恵夫人への喚問
要求が高まるだけだ。
官邸前では連日、安倍首相の退陣を要求する
抗議デモが続いている。
国民の怒りをナメないでもらいたい。
【転載終了】
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証人喚問も重要でしょうが、国民は支持率
という武器で退陣に追い込むことも重要です。
日本憲政史上、これほど悪辣な政権は
ありません。
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