「消される」可能性、自殺の連鎖も・・・古賀茂明が「森友疑惑」に直言。
週刊朝日 2018年3月30日号
【転載終了】
■「消される」可能性、自殺の連鎖も…
古賀茂明が「森友疑惑」に直言
元経財産業省の古賀茂明氏が「森友疑惑」
について、もし、佐川宣寿前国税庁長官の
証人喚問が不発に終わったら…
と今後の展開を予測する。
* * *
今、霞が関では、安倍首相に逆らうことは
役人としての“死”を意味するかのように受け
取られている。
逆らえば、左遷は当たり前、辞職してからも
個人攻撃で社会的に葬られる恐れもある。
逆に、安倍首相に気に入られれば、人事で
破格の厚遇を受ける。
だから官僚は、首相に媚びようと必死になる。
官僚視点で考えると、そもそもなぜ正式文書
にあそこまでの詳細を記載したのかが解せない。
記載すれば相当問題視される話で、普通の
官僚なら絶対に書かない。
やはり最初の段階から、現場レベルでは相当に
おかしな仕事をやらされているという感覚が
あったのでは。
近畿財務局長といえば本省のエリート官であるし、
当然、本省の意向に沿って事を進めたはずだ。
佐川氏も最初は、本件にどう対応するか、
相当悩んだはず。
真実を話したら、自分が潰される。
ならば、政権や事務次官に「恩を売ろう」という
官僚的心理が働いたのだろう。
しかし辞任に追い込まれた今、
「自分が生け贄にされる」という感覚になっている
のでは。
心配なのは、重要な人物の証言が得られなくなり、
真相が闇に葬られること。
最悪の場合、元昭恵夫人秘書・谷査恵子氏が、
大使館というある種の治外法権ゾーンで
「消される」可能性だってあるし、自殺の連鎖が
起きるかもしれない。
ほころびが出始めた今、これから
「佐川は極悪人だ」という政府発の情報が出て
くるだろう。
品性や人格を疑うような話も飛び出すかも
しれない。
政府はそこで「(佐川氏が)まさかこんなことを
する人だったとは」と、またしても被害者面して
見せるのだろう。
状況を打破する展開があるとすれば、
谷氏と田村嘉啓国有財産審理室長(当時)の
証言。
そもそも、この2人がやりとりをするなんて
異例中の異例。
財務省の官僚は、他省庁の役人より格上。
ノンキャリはキャリアよりもはるか下の存在で、
年次も1年違えば虫けら同然という序列社会。
その中で、経産省ノンキャリの課長補佐クラス
(当時)の谷氏からの問い合わせに、財務省の
キャリア管理職が丁寧に回答している。
これが昭恵夫人案件だったから可能になった
のは明白だ。
この状況でも安倍政権が続くことになれば、
日本の行政は完全に終わり、政権にすり寄って
生きるしかない。
何としても、安倍首相退陣で完全リセット。
それ以外に方法はない。
(本誌・松岡かすみ)
【転載終了】
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昔は逆で、財務官僚に逆らったら政治生命も
危うくなっていましたね。
現在、内閣人事局創設で立場が逆転したと
言ってもいいでしょう。
ある意味では、官僚の暴走を抑えることが
でき、安倍政権の功績ではありますが、
安倍政権自身が人事権を振り回し暴走
しています。
官僚の権限を制限することは民主党政権が
考えていたことですが、仙谷由人一派が官僚
に取り込まれ、結局、民主党政権まで壊して
しまいました。
結果、仙谷由人は政界引退の憂き目に。
安倍政権に不審死が多いということも
気になるところですね。
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