中東情勢!
桜井ジャーナル
【転載開始】
■すでに西側への信頼をなくしているロシア政府は
米英の攻撃に報復、EUは厳しい状況へ
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はロシアの
外交官を追放した国々に対して報復すること
を宣言した。
イギリスが23名を追放したのに続き、カナダ、
ウクライナ、ドイツ、フランス、ポーランド、
リトアニア、チェコ、オランダ、デンマーク、
イタリア、ラトビア、エストニア、クロアチア、
ルーマニア、フィンランドもロシア人外交官を
追い出し、アメリカは外交官60人を追い出す
だけでなくシアトルのロシア領事館閉鎖を
決定している。
こうした国々に対し、ロシアは同じことを行う
わけだ。
イギリスで生活している元GRU
(ロシア軍の情報機関)大佐のセルゲイ・スクリパリ
とその娘のユリアをロシア政府が有害物質で
攻撃したという口実でイギリスはロシアの外交官を
追放した。
その有害物質をイギリス政府はノビチョク(初心者)
としているのだが、元ウズベキスタン駐在
イギリス大使のクレイグ・マリーによると、
イギリス軍の化学兵器研究機関であるポート・ダウン
の科学者は使われた神経ガスがロシアで製造され
たものだと特定できなかったと語っている。
ところが、政府からの圧力もあってポート・ダウンの
科学者は「ロシアで開発されたタイプの」化学式を
持つ物質だと表現したという。
証拠は示されていない。
イラクをアメリカ主導軍が先制攻撃する前、
イギリス政府は報告書を改竄してイラクからの
核攻撃が差し迫っているかのように宣伝していた。
今回もイギリス政府は同じようなことを行い、
同じようにその嘘を事実だと「信じている」人が
いるらしい。
アメリカの支配下に入った国々はロシアとの
関係を悪化させているが、これはアメリカへの
従属度を高める行為にほかならない。
アメリカはロシアからEUへ天然ガスや石油と
いったエネルギー源が供給されることを嫌って
いるが、それも従属度を高めるための方策だ。
今後、ロシアからEUへ天然ガスや石油が送ら
れてこなくなる可能性があるが、アメリカが同じ
量のエネルギー源を同じ価格で補うことは困難
であり、EU内で反発が強まることも予想できる。
その一方、そうした「自虐的政策」を拒否する
NATO加盟国も存在する。トルコだ。
すでにトルコはアメリカから離れてロシアへ接近
しているが、これもその一例だと言えるだろう。
アメリカはイスラエルやサウジアラビアといった
同盟国、あるいはイギリスとフランスという
サイクス-ピコ協定コンビはシリアの
バシャール・アル・アサド政権を倒して西側支配層
の傀儡国家にしようと目論んだが、失敗した。
侵略軍として送り込んだアル・カイダ系武装集団
やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、
イスラム国とも表記)はロシア軍に敗北、
次の手先にしようとしたクルドとの関係もアメリカは
悪化させている。
新たな武装集団を編成、ヨルダンから攻め込もう
としているようだが、成功する可能性は大きくない。
イスラエルと同じようにイランの現体制を破壊
したいサウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン
皇太子はエジプトでイスラエルの高官と会談、
その後にイスラエルを訪問、そしてアメリカを訪れて
イスラエル・ロビーとも会っているようだ。
イスラエルとサウジアラビアはアメリカに対して
シリアやイランを攻撃するように求めているので、
イスラエル・ロビーともその辺の打ち合わせをして
いるのかもしれない。
【転載開始】
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イラク戦争の切っ掛けはCIAの捏造でした。
イラク戦争には同調しなかったEUが
今回、何故同調したのかがよくわかりません。
支持が激減したメルケルは、これが致命的な
結果になるかも?
証拠も明らかでないのになぜでしょうかね?
また、同じ過ちを繰り返すつもりでしょうか?
それも、はるかにリスクの高い。
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