「年の瀬倒産」零細・中小から中堅に広がる“破綻の波”

人生100年時代の歩き方


【転載開始】


■危険サインの上場企業は85社・・・迫り来る

 「年の瀬倒産」零細・中小から中堅に広が

 る“破綻の波”

 公開日:2022/12/16


忘年会などで客足は戻りつつあるが・・・

(C)日刊ゲンダイ


 年の瀬が迫ってきた。

「無事、年を越せるかどうか・・・」と

頭を抱える中小企業の経営者は多い。

従業員は

「冬のボーナスはほんのちょっと出たけ

ど、ウチは大丈夫?」と不安を抱える。

ここへ来て市場では“年の瀬倒産”の急増

がささやかれ出した。


 ◇  ◇  ◇



 日本のどこかで毎日のように会社は倒産

している。

長野県で居酒屋やイタリアンを経営して

いた「鯨屋」は11月下旬、自己破産を申請

した。

新型コロナの影響で先行きの見通しが立た

なくなった。負債は約1億円。


 石川県で高級食パン店を営んでいた

「SHINDEX」も11月下旬に事業を停止。

競争激化と原材料の高騰で大幅な赤字に

陥った。

負債は約5億円と見込まれる。


 「倒産した中小企業の従業員には家族が

います。小さな子供を抱え、この物価高を

必死に乗り越えようとしている人もいるの

です。倒産後も事業を継続し、雇用を維持

するケースはありますが、給与はそれまで

より減ります。年末にかけて、倒産が増え

るのではないかと市場は心配しています」

(市場関係者)


 東京商工リサーチによると11月の全国

倒産件数(負債額1000万円以上)は、

前年の同じ月に比べ13.9%増の581件

だった。


 4月から8カ月連続で前年同月を上回り、

「低水準ながら増勢が鮮明になってきた」

と同社は分析している。


 「年末は資金需要が増加します。コロナ

禍で過剰債務に陥っている零細・中小企業

のなかには、年末を乗り切れないケースが

出てくるかもしれません。コロナ禍により

借入額が増え、金融機関から新たな借り入

れができない場合もあります。しかも円安、

原料高で業績を悪化させている零細・中小

は多い。息切れするところが続出する恐れ

はあるでしょう」

(東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏)


■8月には1年11カ月ぶりに上場企業が倒産


 大手も状況はそう変わらない。

「市場が“危ない会社”の目安とする上場企業

のGC(ゴーイングコンサーン)注記は高止ま

りしたままです。今年8月には、約1年11カ月

ぶりに上場企業の倒産(テラ=東証スタンダ

ード)がありました。潮目が変わった感じが

します」(前出の市場関係者)


 東京商工リサーチがまとめた2022年9月期

(中間期)「GC注記・重要事象」調査では

85社の記載があった。

「重要事象」とは「GC注記には至らないが、

事業継続に重要な疑義を生じさせる事象が

ある場合」に記載されるもの。

市場では“危ない会社予備軍”といった位置

付けだ。


 GC注記は23社、重要事象は62社。

合計85社で、1年前に比べ2社減ったが、

コロナ前の19年9月期は55社に過ぎなかった

ので、高止まりの印象が強い。


■本業の不振が続出中


(別表)重要事象の47社が本業不振(C)

日刊ゲンダイ


 コロナの影響は色濃い。東海地方を中心に

居酒屋「昭和食堂」などを経営する海帆

(東証グロース)や、牡蠣の直営レストラン

を手がけるゼネラル・オイスター(同)など

外食はことさらつらく、GC注記が付く。


 重要事象では高級レストランのひらまつ

(東証プライム)、居酒屋「はなの舞」の

チムニー(東証スタンダード)、

格安ふぐ料理の関門海(同)など。

ただ、コロナの影響を要因に挙げたのは

33社にとどまった。

最多は本業不振で68社に上っている

(複数回答)。

重要事象の47社(別表参照)が本業不振だ。


 東京商工リサーチがまとめた

「11月の全国企業倒産状況」に不気味な指摘

があった。


 「負債総額は2カ月ぶりに前年同月を上回り、

11月では2年ぶりに1000億円の大台に乗せた。

負債10億円以上の大型倒産が17件(前年同月

13件)と徐々に中堅企業の倒産も増加している」


 倒産の波が中小・零細から中堅、そして大手

に移る可能性は高いのだ。


 「上場企業に関しては、この年末年始を乗り

切るのは難しくないでしょう。問題は来春以降

です。コロナ対策で実施されたゼロゼロ融資

(実質無利子・無担保)の利子の猶予期間は

最大3年です。来春あたりから、元本の返済に

加え、利子の支払いが始まる中小企業は続出す

るでしょう。過剰債務のうえ、これまで以上の

返済額を求められるのだから倒産する企業は

増えます。そのあおりを大手企業も受けること

になります」(経済評論家の倉多慎之助氏)


 年の瀬を無事通過しても、来春以降に

倒産ラッシュがやって来るかもしれない。


【転載終了】

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 海外では、コロナ、インフル、RS

のトリプルデミックだそうです。


 渡航緩和した日本にもRSウィルス

の流入も考えられます。


 中国の感染拡大は、WHOによると、

「ゼロコロナ緩和」が影響しているの

ではなく、感染を押さえきれなくなっ

てきているのだそうです。


 また、年明けの再円安突入の可能性

もあり、倒産も現実の脅威かも。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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