シリア情勢 いまなぜ一気に緊迫?
NHK NEWS WEB
【転載開始】
■シリア情勢 いまなぜ一気に緊迫?(4月14日更新)
アメリカはイギリスやフランスとともに
シリアに対する軍事攻撃に踏み切りました。
シリアでは長年、内戦による混迷が続いて
きましたが、事態はなぜ一気に緊迫したの
でしょうか。
■シリアの内戦の構図
シリアでは2011年から内戦が続いて
います。
多数の反政府勢力が離合集散を繰り返し、
さらに過激派組織IS=イスラミックステートが
勢いづいた時期もありますが、抵抗する反政府
勢力と、そのせん滅を目指すアサド政権という
主軸は変わっていません。
7年間の内戦での死者は35万人を超えて
います。
日本の県庁所在地で見ると滋賀県大津市の
人口が34万ですから、いかに大勢の命が
奪われたかがわかります。
■東グータ地区への空爆
アサド政権は、ことし2月から首都ダマスカス
首都近郊にある東グータ地区に激しい空爆や
砲撃を行っています。
ここは反政府勢力の拠点で、政権側はこれまで
に地区の9割以上を制圧しました。
事態が緊迫する引き金となったのは、
今月7日に行われた空爆です。
この際、呼吸困難に陥る人たちが相次ぎ、
多くの女性や子どもが床に倒れ、口から泡を
吹くなどして苦しむ様子が映像などで伝えら
れました。
化学兵器攻撃を受けた際の典型的な症状です。
現地の医療団体のまとめによりますと、
少なくとも49人が死亡し、多数のけが人が
出ました。
化学兵器の使用は国際法違反です。
反政府勢力は「アサド政権が化学兵器を使った」
と非難しましたが、政権側は「でっちあげだ」と強く
否定しています。
シリアの内戦ではこれまでも化学兵器の使用が
疑われる攻撃が繰り返され、いつもこの平行線を
たどっています。
■政権の後ろ盾 ロシアと対立
アメリカのトランプ大統領はアサド大統領を
「けだもの」と強く非難するとともに、その後ろ盾
となっているロシアのプーチン大統領やイラン
にも責任があると批判し、軍事攻撃の可能性を
示唆して警告しました。
さらにトランプ大統領は、フランスの
マクロン大統領やイギリスのメイ首相と繰り返し
連絡をとり、この問題で連携することを確認しま
した。
一方、国連安全保障理事会では、アメリカは、
アサド政権の責任を追及する立場を強調しま
したが、ロシアは、証拠なしにシリアやロシアに
責任をなすりつけていると批判し、米ロの対立
が改めて鮮明になりました。
■化学兵器の使用「レッドライン」
アメリカは化学兵器の使用を「レッドライン」=
超えてはいけない一線だとしてきました。
2013年に化学兵器が使用された際には、
当時のオバマ大統領が軍事攻撃に踏み切る
姿勢を見せたものの、結果的に見送り、「弱腰だ」
という批判を浴びました。
一方、去年4月に化学兵器を使われた疑いが
浮上した際には、トランプ大統領はシリアの
軍事施設を巡航ミサイルで攻撃しました。
これに対しては国内の伝統的な共和党保守派を
中心に支持する声が上がり、アメリカの世論も
好意的でした。
今回の決断にはこうした国内世論の受け
止めも考慮されている可能性があります。
【転載終了】
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生物科学兵器を使用した明確な証拠は
ないのでしょうね。
米国がシリアの使用を確信していると
いってるだけで、前回も明確な証拠を
提示していません。
問題は、シリアとロシアの出方です。
ロシアが警告通りミサイルを発射した
艦船などを攻撃すれば直接的な衝突に
なりますが、攻撃は一回だけとのことで、
ロシア人やイラン人がいないところを
攻撃した可能性がありますね。
ホワイトハウスは13日、声明を出し、
シリアのアサド政権が今月7日に
東グータ地区で化学兵器を使ったと
断定した理由を説明したようですが、
なんか怪しげな根拠のような?
「アメリカは世界に不安定をもたらし、
ロシアは安定をもたらす」と言われて
いるんですがね。
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