物価高は「40年ぶり4%」では終わらない・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■物価高は「40年ぶり4%」では終わら
ない
賃上げインフレ到来で中小・非正規
従業員は大打撃!
公開日:2023/01/12
総務省が10日発表した昨年12月の
東京都区部の消費者物価指数
(生鮮食品を除く)は前年同月比4.0%
上昇。
40年8カ月ぶりの大きな伸びで、
ついに4%の大台に乗ってしまった。
都区部の指数は今月20日に発表される
全国の指数の先行指標。
11月に3.7%上昇だった全国も4%に
達する可能性が高い。
もっとも、消費者の負担感は4%程度
じゃない。
より実態を反映しているのは
「持ち家の帰属家賃(架空の家賃)」を
除いた指数だろう。
これだと前年同月比4.9%の上昇だ。
つまり実態はほぼ5%の物価上昇率だと
言っていい。
「『持ち家の帰属家賃』を除いた全国
は、11月段階で上昇率4.5%でした。12
月も都区部同様、さらに上昇するでしょ
う。エネルギー価格が落ち着き、食料品
の値上がりが物価上昇の主役に代わって
きた。まさに生活を圧迫する消費者直撃
型のインフレです。住民税非課税世帯に
5万円を支給しましたし、今月から電気・
ガス代の負担軽減など政府の支援策は
ありますが、物価上昇がそれを凌駕して
しまっています」
(経済評論家・斎藤満氏)
■年金生活者にもダブルパンチ
総務省が同じく10日に発表した11月の
消費支出(物価変動を除く実質.2人以上
世帯)は前年同月比1.2%の減少。
6カ月ぶりのマイナスとなった。
気温が高かったことから冬物需要が
鈍かったと解説されているが、食料品の
買い控えも透けて見える。
「食料は2.9%減。生鮮魚介類の減少が
16.1%減と大きく、価格高騰のマグロや
鮭などを諦めなければならない状況。そん
な中で物価の優等生の卵まで値上げされ、
庶民生活に逃げ場がなくなっています」
(斎藤満氏)
今年も4月までに7000品目超の食品が
値上げされる。
まだまだ物価上昇が続きそうだが、この先、
懸念されるのが「賃金コストプッシュ型
インフレ」だという。
「今春闘では、大企業が政府の要請に応え
て賃上げを進めそうです。同業他社が1社で
も賃上げすると、余裕のない企業も横並びで
賃上げする。その結果、企業利益では吸収で
きない賃上げ分を、商品の値上げでカバー
することになる。一方で、中小企業は賃上げ
が難しいでしょう。そうなると、賃金が上が
る大企業の従業員はいいが、中小企業や非正
規の従業員、年金生活者は『賃上げインフレ』
の打撃まで受け、さらに格差が広がりかねま
せん」(斎藤満氏)
もはや付け焼き刃の物価対策ではダメなの
だ。
【転載終了】
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企業が内部留保を放出する時がきて
いますね。
円安で中小企業は原材料の高騰が続き、
危機的状況です。
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