安倍首相の対北政策と日米首脳会談を酷評する中国・・・

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【転載開始】

■安倍首相の対北政策と日米首脳会談を酷評する中国

 2018年4月24日(火)


 北の「平和路線」宣言に対する安倍首相の

発言と、日米首脳会談を急いだ行動を中国

は徹底酷評。

北の危険度を「国難」として自分のスキャンダル

をかわす根拠を失ったとし、拉致問題はなぜ

自分で解決しないのかと糾弾。


■金正恩委員長の核・ミサイル凍結に対してCCTVが

 安倍批判


 金正恩委員長が20日、核実験の凍結とミサイル

発射の中止などを宣言したことに関して、中国の

中央テレビ局CCTVは連日のように特集を組んで

いるが、その中で長時間を割いて、安倍首相の

一連の言動に膨大な時間を割いて解説した場面

がある。

まず、その時の論説委員の言い分を見てみよう。


*以下は論説委員の解説の要旨をそのまま

 ご紹介する。( )内は筆者*


 安倍は昨年、北朝鮮の核実験やミサイル発射

などを「国難」と位置付けて解散選挙を断行。

その時は希望の党の失敗に助けられて大勝した

が、しかし今こうして北朝鮮が核実験やミサイル

発射の中止を謳い危機が無くなると、「国難」の

根拠を失い、安倍はうろたえている。


 そのために、「国難」と位置付けた自分が正し

かったことを証明しなければならず、必死で

「圧力と制裁の強化」を叫び続けている。


 森友ゲート、加計ゲート、公文書改ざんゲート、

自衛隊日報ゲートそして今度は財務省セクハラ

ゲートと、満身スキャンダルにまみれて支持率も

日々低下している安倍は、「国難」が正しかった

ことを何としても主張して政権維持を図ろうとして

いるのだ。

(ここでいう「ゲート」は「ウォーターゲート」以来の

呼称で、「大事件」を中国では指す。)


 (北)朝鮮は中朝首脳会談を皮切りに南北首脳

会談を行なおうとしており、なんとトランプが米朝

首脳会談に応じてしまった。

中露の対朝(北)戦略は同じであり、朝露首脳会談

は時間の問題だ。

ここで取り残されているのは安倍だけである。

だから安倍の焦りは尋常ではない。


 自国に拉致問題を抱えているというのなら、独自

の対朝(北)戦略を遂行すればいいのに、安倍は

「常に100%、トランプと共にある」と主張して、虎の

威を借る狐のように行動してきた。あんな気まぐれ

なトランプと100%共にいたりなどするから、突然、

梯子を外されてしまう。


 そこで慌てて、拉致問題に関して韓国の文在寅

に頼んだり、トランプに頼んだりしているが、実に

哀れだ。


 中国は初めから「6者会談(6ヵ国協議)に拉致

問題を導入するな。

自国の問題は日朝両国間で解決せよ」と日本に

何度も忠告してきた。

しかし日本は自国民の問題を後回しにしてアメリカ

追随を優先してきた。

常に他国頼みなのである。

そのツケが今まわってきたに過ぎない。


 6者会談の関係国の内、「対話路線」を重視して

いないのは安倍だけになってしまったことに注目

しなくてはならない。


*以上が、論説委員の激しい安倍批判である。*


 この報道の後に、安倍首相は22日に開催された

拉致被害者家族会や支援団体「救う会」による

「国民大集会」に出席し、「南北、米朝首脳会談の

際に拉致問題が前進するよう、私が司令塔となっ

て全力で取り組む」と語った。


 これに対して拉致被害者の家族である蓮池透

さんがツイッターで「司令塔?この期に及んで。

どうやって?」と書き込んで、安倍首相の発言と

拉致問題への取り組みを批判している。


 その意味では、拉致問題に関するCCTV論説

委員の解説と一脈通じるものがあり、複雑な

気持ちで拉致被害者家族のツイッターを読んだ。


 なお、CCTVのこの解説に関してリンク先を

探したが見つからず、その傍証として、文章化

されているCCTVの類似の記事をご紹介したい。


■CCTVウェブサイトが日米首脳会談を酷評


 CCTVのウェブサイト「央視網」(「央視」は

「中央電視台」の略で、「網」はネット、ウェブ

サイトの意味)は「安倍は"越頂外交"により

窮地にトップ・ギャンブルは危うく"トランプ・

金会談"で失敗するところだった」というタイ

トルで長い報道をしている。


 ここで「越頂外交」とは「同盟国を裏切って、

対立国と裏取引をする」という意味だ。

「トップ・ギャンブル」というのは、「安倍首相が

日米首脳会談を行うに当たり、一種の危ない

賭けに出た」ということを指している。


 その内容は、実に多岐にわたり非常に長い

ので、興味のある方はリンク先をお目通し頂く

ことにして(写真が多く、簡体字だが漢字なので、

それとなく推測できる)、ここではこのページで

扱っているテーマだけを個条書きにするに

留めたい。以下に概要を個条書きで示す。


1.米朝関係は急激な転換を見せ、日米間には

 貿易摩擦もあるので、安倍は不安を感じ、

 日米首脳会談に対して賭けに出た。


2.ところが日米首脳会談中、トランプは突然

 アメリカの非常に高いレベルの高官が北朝鮮

 と会談していると述べ、安倍を驚かせた。

 トランプと金正恩との電話会談などが既に

 行なわれてしまったのかと、アメリカのメディア

 も色めきだった。

 しかし直後に、それが国務長官に就任すること

 になっているポンペオCIA長官であると、トランプ

 自身がツイッターで暴露し話題をさらった。

 安倍の日米トップ会談で日本がリードしようとした

 ギャンブルは、危うく完全な失敗に終わるところ

 だった。


3.しかし、結局のところトランプに「越頂外交」を

 されてしまった安倍は、「米朝首脳会談で、

 どうか拉致問題を取り上げてくれ」と頼むのが

 精一杯だった。


4.北朝鮮が、4月21日から核実験とミサイル発射を

 中止すると宣言すると、安倍は完全に梯子を外され

 てしまった。


5.アメリカの《外交政策》ウェブサイトには「安倍は

 すでにトランプに愛想を尽かされている」という趣旨

 の評論が載った。


6.トランプは一時、条件が良ければTPPに戻って

 もいいという趣旨のことを言って安倍を喜ばせた

 が、安倍との会談では「その気はない。

 二国間貿易を重視する」と示唆した。


7.ゴルフ外交を展開したが、何とも不自然なムード

 だった。特に何かいい成果を得たというものはない。


8.日本国内では安倍は満身創痍。

 次々とスキャンダルに見舞われ支持率が急激に

 落ちている。それを外交によって挽回しようとした

 が、困難なようだ。2018年9月に行われる自民党

 総裁選で誰が適切かという、4月15日に行われた

 民意調査で、石破茂への支持率が安倍を上回る

 に至っている。安倍の逃避行は成功しそうにない。


9.安倍はアメリカに秋波を送るだけでなく、中国に

 対しても助けを求めている。

 4月15日に中国の王毅外相兼国務委員が訪日

 すると、安倍は訪米直前の慌ただしい時間の中

 でも、王毅外相に会って、中国に接近しようと

 あがいている。

 安倍は今年が日中平和友好条約40周年である

 ことにかこつけて、中国に近づくチャンスを積極的

 に求めて、中国にシグナルを送り続けているが、

 日中関係が本当に改善されるか否かは、日本が

 歴史問題を正しく直視するか否かにかかっている

 ことを肝に銘じなければならない。


10.日本の《外交家》という雑誌が「今度ばかりは

 安倍は終わりか」というタイトルで評論を書いて

 いる。

 しかし安倍の政治経験は長く荒波も乗り越えて

 きた経験があるので、リスクをチャンスに転換

 する可能性もないではない。

 CCTVのウェブサイトに書いてあった内容は、


概ね以上だ。


 中国に言われたくないのだが・・・という部分が

少なからずあるが、しかしこれにより、中国が

何を考えているかが窺える。

その意味では興味深くチェックした。


 特に気になるのは「9.」に書いてある王毅訪日

に関する件(くだり)である。

5月に入ると李克強の来日が予定されているが、

中国の本音は、実はここにあることを忘れては

ならないだろう。

日本はすでに舐められている。


 なお、「10.」に列挙してある『外交家』という雑誌が、

どれを指しているのかは定かでない。

[執筆者]遠藤 誉

1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に

日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、

筑波大学名誉教授、理学博士。


【転載終了】

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 中国も概ね欧米の海外紙と同様の記事を

書いています。


 安倍政権は米国追随のみで、独自外交を

おこなってこなかったツケが回ってきた感じ

ですが、国民はこのような記事を書かない

日本メディアの情報しかなく、海外の安倍評価

の実態を知らないのでしょう。


 モリカケ、セクハラ、レイプ揉み消し、

官庁の文書改竄などあまりにもお粗末な

日本の状況にあきれているのでしょうね。


 知らないのは、当事国の日本国民のみ

でしょうか。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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