海外メディアが 日米首脳会談を酷評!
RITERA
【転載開始】
■「安倍首相はトランプから見捨てられた」と海外メディアが
日米首脳会談を酷評!
北朝鮮問題でも完全に置いてけぼり…
北朝鮮の金正恩委員長が、核実験と
大陸間弾道ミサイル実験の中止の方針、
核実験場の廃止を発表、さらに国際社会
との緊密な連携と対話への積極化を明言
した。
先月の米朝首脳会談の電撃決定に続き、
朝鮮半島問題の平和的解決に向けて
極めて大きな進展だ。
ところが、いや、やっぱりと言うべきか、
これに水をさしたのが日本の安倍政権。
トランプ米大統領が〈北朝鮮にとっても
世界にとっても朗報、大きな前進だ!
首脳会談が楽しみだよ〉と歓迎のツイート
をしたのとは対照的に、小野寺五典防衛相
は「圧力を緩めるタイミングではない」
「引き続き最大限の圧力を加える姿勢に
代わりない」などと述べ、安倍首相も
「注視していきたい」と敵意をあらわにして
いる。
まったく、米国と韓国を中心に国際社会
が平和的解決へ向かうのと逆行し、
かたくなに圧力強硬路線を続けようとする
安倍首相は、誰が見ても正気の沙汰とは
思えない。
だいたい、今回の金委員長による発表も、
日本政府が完全に米国から置き去りに
されていたのは明らかだろう。
いずれにしても、まさに日本だけが国際
社会からひとり置いてけぼりを食らって
いるわけだが、どうやらトランプ大統領は、
安倍政権に対し完全に見切りをつけたら
しい。
実際、海外メディアはそうした状況を見抜い
ており、日米首脳会談に際し、続々と安倍
首相の“醜態”を報じていた。
たとえば、イギリスの高級経済紙フィナン
シャル・タイムズは、18日付(電子版)の
オピニオン記事で、日米関係における安倍
首相の“失点”を冷静に並びたてている。
タイトルこそ「トランプの近視眼的な日本への
不遇」(Trump’s short-sighted mistreatment
of Japan)で、結論としては日米同盟関係に
亀裂が生じることを懸念する趣旨だが、中身
を読むとこれが皮肉に感じるほど、安倍首相
の外交的失態を書き連ねているのだ。
■トランプ大統領は共同会見で、中国の
習近平国家主席をくり返し賞讃
記事ではまず、TPPをめぐって安倍首相の
目論見が外れたことを指摘。
今回の会談に先駆けて、日本でもトランプ
大統領がTPP復帰への再交渉検討を指示
したとの報道があったが、周知の通り、実際
にはトランプが17日に〈日韓は復帰してもら
いたいようだが、私は米国にとってTPPは
望ましいとは思わない〉
〈二国間協定のほうが効率的で利益になるし、
われわれの労働者にとってよっぽどいいじゃ
ないか〉とツイートしたように、完全に蹴飛ば
されてしまった。当然、フィナンシャル・タイムズ
の論評は手厳しい。
〈安倍首相は自身を、TPP協定の利点を説明し、
米国が署名するよう説得もできるかもしれない
“トランプの助言役”(Trump whisperer)のごとく
見せてきたから、今回のトランプの転向は安倍
首相がくらった直近の痛手となった。〉
もちろん「直近」というからには、安倍首相は
これまでもトランプから散々痛めつけられて
きたとの認識だ。
記事ではその例として、日本が米国の友好国
のなかで唯一、鉄鋼とアルミニウムの高関税を
かけられたこと、また、トランプ大統領が
金委員長との会談を電撃決定したことを挙げ、
〈これを日本政府は驚きをもって受けとめ、
安倍首相は大慌てで平壌と日本の地理的近さ
とミサイルのことをホワイトハウスに思い出させ
なければならなかった〉と書く。
そのうえで、こう続けているのだ。
〈水曜日の安倍首相との共同記者会見で
トランプ大統領は、繰り返し中国の習近平
国家主席への賞賛を重ねた。
大統領は習国家主席を“私にとって非常に
特別な人だ”と明言した一方で、安倍首相
に対する親近感は抑えられていた。〉
ようするに、北朝鮮の非核化に尽力する
中国と対照的に、安倍首相はただただ圧力
をがなりたてているだけで、とっくに見切りを
付けている。そんなトランプの心中が、
共同会見での態度に表れていたとの指摘
である。
安倍首相からしてみれば完全にケチョンケチョン
に言われているわけだが、英国一流紙による
ダメ出しはここで終わらない。
さらにクリティカルな論評が続くのだ。
〈この日本の最も重要な同盟国からの外交的
軽視は、安倍首相にとって最悪の時期に到来
した。世論調査では政権発足以降最悪の支持
率低迷を見せており、安倍首相は国内での
一連のスキャンダルを振りはらおうと必死に
なっている。もし支持率が回復しなければ今年
中に総理辞任に追い込まれるだろうとの見通し
を語る自民党の有力者もいるほどだ。
そのダメージは、日本では極めて感情的な
問題である拉致問題についてトランプ大統領が
北朝鮮政府への圧力を確約することで、幾分
かは相殺されることになる。しかし日本では、
安倍首相が自負しているトランプ大統領に対
する特別な影響力を信じる人は、ほとんど
いなくなるだろう。〉
■安倍応援団が喧伝してきた「外交の安倍政権」は、
ただのまぼろしだった
どうだろう。安倍首相はこれまで散々「深い
信頼関係で結ばれている」「世界で一番、
トランプと話ができる」と吹聴し、国内メディアも
「ドナルド・シンゾー関係」などと誉めそやして
きたが、それも今や昔の話。
現実は、安倍首相はすでにトランプから見放
されており、その現状を海外メディアが冷静に
伝えているのだ。
言っておくが、海外でこうしたトランプの
“安倍切り”やその醜態を伝えているのは
フィナンシャル・タイムズだけではない。
たとえば米紙ワシントン・ポスト17日付(電子版)
の「日本の弱ったリーダーを迎える気難しい
トランプ」(A grumpy Trump welcomes Japan’s
weakened leader)と題した記事では、外交問題
を専門とする記者が、安倍政権はトランプの
北朝鮮との対話外交の決定に驚かされたとした
うえで、〈昨年、トランプ大統領が日本を訪れた際、
両国首脳のゴルフのなかで安倍首相はバンカー
に落っこちた。今年、首相は自らが作り出した
さらに大きなトラップのぬかるみにはまっている
ように見える〉と皮肉をきかせて分析。
また、16日付で「スキャンダルまみれの安倍
首相がトランプに会いに行く」(As Scandal-
Tarred Abe Meets Trump)との直球タイトルの
記事を出した米紙ニューヨーク・タイムズは、
21日(電子版)のコラム「今週のアメリカ政治で
最大の話」において日米首脳会談をとりあげ、
〈トランプ大統領が他のアジア諸国との関係を
築くことは、脇に追いやられてしまったことを
恐れている日本にとってさらなる打撃となった〉
と指摘している。
つまるところ、安倍政権はトランプが大統領選
に勝利するや否や各国首脳に先駆けて会談を
ぶっ込み、日米同盟の強固さと外交的イニシア
チブをアピールし続けたが、結局はトランプの
ほうが何枚も上手。
安倍応援団が喧伝する「外交の安倍政権」が
まぼろしであることは歴然だ。
さらに、いまや狂気としか言いようがない圧力
一辺倒の対北朝鮮政策(政策と言えるかすら
怪しいが)によって、安倍首相は愛するトランプ
から完全に鬱陶しがられており、それは国際
社会からも共通認識となっているのだ。
なんどでも繰り返す。
いま、日本は、安倍首相の外交的失敗により
国際社会から孤立し、頼みの綱であるアメリカ
からもハシゴを外されかけている。
沈みゆく泥舟状態の安倍政権と心中する必要
などない。
一刻も早く安倍首相に引導を渡さねばならない。
(編集部)
【転載終了】
**********************
このような記事は、大手新聞社では
書かないので、一般的には知られない
ことです。
若い層はPCもあまり使わないそうですが、
政治や経済的な情報の少なさも安倍政権を
支持する要因でもあるのでしょうか?
家電業界のガラパゴス化が叫ばれて
久しいですが、日本自体のガラパゴス化
も進んでいるのかも?
0コメント